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車を運転しながらスマホを操作していて死亡事故を起こしてしまった人もいるが、スマホが悪いわけでもなければ某ゲームアプリが悪いわけでもない。車を運転しながらスマホを操作するバカが悪いのだ。

投稿日:2016年08月25日
最終更新日:

ながらスマホ・歩きスマホの危険性が叫ばれて久しいですが、自動車を運転しながらスマホを操作し、死亡事故まで起こしてしまう輩もいます。「ポケモンGO」初の死亡事故、39歳男逮捕=運転中プレー、女性はねる-徳島県警:時事ドットコム しかし、スマホが悪いわけではありませんし、ましてやポケモンGOが悪いわけでもありません。車を運転しながらスマホを操作するバカが悪いのです。

事故が起きたからといって、スマホやアプリそのものを批判するのはいかがなものかと思う。使用する人がバカだったのが問題であって、スマホやアプリが問題なわけではない。

  • 包丁だって使い方を誤れば人を殺す道具になるが、正しく使えば料理をする上で大変有用な道具となる。大抵の道具は使い方次第だ。今回は車を運転しながらスマホを操作し(ながらスマホ)、前方不注意な状態になって事故を起こしてしまったが、言うまでもなく車やスマホは人殺しの道具ではない。どちらも正しく使えば生活する上で大変有用な道具である。
  • よって、今回問題なのは車でもなければスマホでもない。ましてやポケモンGOでもない。安全に対する意識が欠けていた一部のバカなユーザーの問題である。更に言えば、ポケモンGOには車を運転しながらのプレイを防止する機能も実装されている。少なくともアプリでは安全対策をキチンと行っていた。どうしてスマホやポケモンGOを責めることができるだろうか。
  • 道具(今回は車・スマホ・ポケモンGO)の方も、きちんと安全対策を施しているし、それは開発者の絶え間ない努力によって常に進化しているのだ。どんな(バカな)ユーザーにぶち当たっても被害を最小化出来るように。このことを無視して安易に道具の方を批判する浅薄な人間こそ、批判されるべきなのかもしれない。
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これまでの低すぎる最低賃金は、「最低賃金で働く人が一家の大黒柱となるわけではない」という前提のもとに成り立ってきたのかもしれない。

投稿日:2016年08月24日
最終更新日:

2016年現在、日本の最低賃金で労働基準法の規定(最大で週40時間労働)通りに働いても、一人でまともな暮らしをするのはなかなか難しい状態です(こちらの記事も参照)。最低賃金が一番高い東京都でさえ、未だに時給1000円には届いていません(地域別最低賃金の全国一覧 |厚生労働省より)。最低賃金がこれほどまでに低く抑えられてきた背景には、「最低賃金で働く人(非正規労働者)が一家の大黒柱となるわけではない」という考えがあるのかもしれません。

「各世帯には最低賃金で働く非正規労働者とは別に多くの収入をもたらす大黒柱が必ずいる」という前提のもとで最低賃金が低く抑えられてきたのかもしれないが、この前提は危うくなっている。早急に最低賃金を生活賃金水準に引き上げなければならない。

  • 生活賃金になり得ない最低賃金がこれまで続いてきた背景には、「各世帯には最低賃金で働く非正規労働者とは別に多くの収入をもたらす大黒柱が必ずいる」という大前提があったのかもしれない。最低賃金での労働が「それによる収入がなくても特に差し支えない『家計の足し』」であれば、最低賃金が低くても良かったのかもしれない。
  • だがこの考えは、「各世帯には必ず最低賃金よりも格段に高い(世帯員の全員をきちんと養える)賃金を受け取れる大黒柱がいる」という大前提があってはじめて成り立つ。2014年地点では非正規労働者の割合が4割を超え、大黒柱がいない状態の世帯も増えているのではないかと推測される。最低賃金で働いている人がガチで家計を支えるという「想定外」が現実と化す。
  • 最低賃金で週40時間働いた時に一人で文化的な生活を営めないままでは、最低賃金は生活賃金たる条件を満たしていない。家族の形も多様化してきているし、家庭崩壊が起きても家族の各々が経済的に自立して生きていけるセーフティーネットだって必要だ。セーフティーネットについては生活保護という形で実装するのも手ではあるが、最低賃金を生活賃金レベルに引き上げれば、ワーキングプア問題などの低賃金によって発生する問題と同時に解決できるのではなかろうか。
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