何らかの強権を発動できる人間は、部下やその他立場が弱い人を守るために、持っている権限を正しく積極的に発動する義務がある。部下が定時に帰れるように仕事をセーブするのは上司の義務だ。

軍隊ならずとも、職場には往々にして上下関係があり、部下は上から降ってきた仕事を断れないことがままあります。そのような中で、何らかの強権を発動できる人(役職が上の人)は、部下やその他立場が弱い人を守るために、持っている権限をきちんと使う義務があるはずです。

もくじ

  • 理不尽な顧客・どうしようもない指示にノーを突き付けなければ、末端の人がどんどん苦しくなる。末端の人に拒否権がない限り。
  • 末端に拒否権がないならば、権力者が理不尽な顧客・どうしようもない指示にノーを突きつけ、ブラック労働の原因を絶たねばならない。その権限は、下々の者を守るためにある。

理不尽な顧客・どうしようもない指示にノーを突き付けなければ、末端の人がどんどん苦しくなる。末端の人に拒否権がない限り。

軍隊ならずとも、会社は仕事をする場ですから、多かれ少なかれ上からの命令には強制力があり、抗命したら大変なことになる場合もあります。そのような環境では、部下は上から降ってくる仕事を拒否することが出来ません。たとえ残業が発生しようとも、上からの命令とあらば仕事を納期までにきっちりこなすことを求められます。

また、このような上下関係は会社内部だけにはとどまりません。顧客→元請け→下請け→孫請け…のように、会社間で上下関係があることもままあるでしょう。普通に考えれば下請けは元請けの指示に逆らえませんし、孫受けも下請けの指示には逆らえません。顧客と直接交渉できるのは元請けの1社だけです。

このような環境下で、顧客が理不尽な要求を突きつけてきた時に問われるのは、顧客に対してノーと言える権限がある人(元請け業者など)の対応です。彼らが理不尽な要求を飲んでしまえば、彼らのもとで働くすべての人がブラック労働に巻き込まれてしまいます。末端の人に拒否権が与えられていない限り、ブラック労働が上から降ってきたら末端の人は強制的にそれに従事させられます。

末端に拒否権がないならば、権力者が理不尽な顧客・どうしようもない指示にノーを突きつけ、ブラック労働の原因を絶たねばならない。その権限は、下々の者を守るためにある。

理想は末端の人々に仕事の拒否権が付与され、拒否権を発動してもまともに生活できる世界が構築されることですが、それが実現されるのはまだ先の話になりそうです。現時点での現実的な対応としては、理不尽な顧客が無茶苦茶な要求を突きつけてきた時、断る権限がある人が仕事を断るか、末端の人がブラック労働に巻き込まれないように仕事を調整することでしょう。

何らかの強権を発動できる人間は、その権限を正しく使う義務があります。上から降ってくる仕事を断れない人々に対して残業や休日出勤必須な寮の仕事を流したり、顧客の無茶な要求をうのみにするような上司は明らかに無能な上司です。サービス残業を発生させてしまったら無能度が53万倍されてしまうでしょう。つまりスーパー無能上司になります。暗殺待ったなしです。

権限があるならば、理不尽な要求をしてくる顧客にノーを突きつけ、仕事の内容を調整するか、調整不能なら思い切って顧客を斬り捨て切り捨てて、末端の人々をブラック労働から守る義務が当然に発生します。理不尽な顧客を根本から断ち切り、ムリなものはムリだ、もっと時間と金をくれとしっかりはっきり伝えなければならないのです。

末端の人が拒否権を持たず、顧客に直接文句をいうことも出来ない以上、顧客に直接物を言える立場の人は末端の人の代弁者として、自分と自分のもとで働くすべての人の利益の守護者として振る舞わねばなりません。部下や下請け業者の人が定時に帰れるように仕事をコントロールするのは、上司や元請け業者など権力がある人に課せられた義務なのです。

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