ブラック部活は解消されなければならない。死者が出る前に、万難を排して。

夏の甲子園も近いですが、高校野球の開会式で“熱中症”続出 20人症状訴える岩手・花巻で野球応援中に高校生35人搬送、熱中症か(TBS系(JNN)) – Yahoo!ニュースでも報道されているように、早速熱中症が大量発生しています。また、夏の部活、やり過ぎに注意!?|ベネッセ 教育情報サイトでも言及されているように土日に部活の休養日を設けない学校も未だに残っています。しかし、こうした「ブラック部活」は万難を排して解消・根絶されなければなりません。過労死が発生してからでは遅いのです。

もくじ

  • 未だに現存し生徒・教員を苦しめる「ブラック部活」
  • ブラック部活は将来世代へ継承してはならない負の遺産。生徒と教員が有する自由の回復を最優先に、ブラック部活解消へ動く必要がある

未だに現存し生徒・教員を苦しめる「ブラック部活」

巷では、

  • 休養日を作らない、あまりにも長時間活動している
  • 教員に無賃残業を強いる
  • 生徒・教員が有する「部活をしない自由」を剥奪している
  • 理不尽なルール・慣習に支配されている
などの「ブラック部活」が問題になっています。厳しい部活動を耐え抜いたことが学生時代の思い出であるという方もいるかもしれませんが、こうしたブラック部活は万難を排して解消・根絶されるべきものであり、未来に残して良いものではありません。

以下のツイート群にもあるように、先述したブラック部活は未だに実例が存在し、現在進行形で生徒と教員を苦しめています。夏の部活、やり過ぎに注意!?|ベネッセ 教育情報サイトでは、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(全国体力テスト)の中で行った運動部活動に関する調査から「72%の中学校が、少なくとも月に1回以上は、土日の両方で部活動を実施している」としていますが、土日の両方に部活が入ってしまうと生徒も教員も週休0日になってしまい、心身ともに余裕が失われてしまいます。これでは過労死一直線です。

また、部活動はあくまでも教育課程外の「生徒が自主的に参加する活動」です(学習指導要領総則より)。ですから生徒は当然「部活動に参加しない自由」を有します。また、教員の場合は給特法によって「超勤四項目」以外の業務のための残業が禁止されており、「超勤四項目」に部活動は含まれないことから、勤務時間外の部活動については参加義務はありません。それにもかかわらず「生徒は全員部活動に加入すること」と校則で定める学校があったり、「全員顧問制」を敷く学校があったりします。生徒・教員が有する「部活をしない自由」が侵害されているわけです。

ブラック部活は生徒・教員が有する「部活をしない自由」が侵害されているだけで十二分に非論理的・理不尽・違法なわけですが、そこに同調圧力・非科学的精神論や立場が弱いとされる人間(低学年の生徒・非正規雇用の講師・(正規採用含む)若手教員etc)に対するパワーハラスメントまで積み重なります。一言で言い表すならば、生き地獄です。

ブラック部活は将来世代へ継承してはならない負の遺産。生徒と教員が有する自由の回復を最優先に、ブラック部活解消へ動く必要がある

これまでの部活動は学校を構成する重要なパーツであり、多くの人にとって部活動は「思い出の場所」となっています。しかし、現在のシステムでは部活動はもはや持続不可能・存続不可能であり、また存続させてはならない負の遺産であると言えるでしょう。ブラック部活は万難を排して解消・根絶しなければならないのです。そして、ブラック部活から生徒・教員を解放するための動きは既に始まっています。

ネット署名も始まっています。ブラック部活という負の遺産を将来世代に押し付けないためにも、ご協力いただけると幸いです。

上の署名活動でも、目標は「教員に『部活の顧問をしない自由』を保障する」「生徒に『部活に加入しない自由』を保障する」ことです。最低限「部活をしない自由」を保障しなければ、教員や生徒はブラック部活という地獄から逃げることも許されず、

  • 生き地獄を味わう
  • 自殺する
  • (学校から逃げる…退職・退学)
というあまりにも酷な二択(三択)を強いられます。まず必要なのはブラック部活から逃走する道をつくり、それの安全を保障することです(同調圧力についても対策が必要です)。そして、最終的には学校から部活動を無くすなどの手段でブラック部活そのものを無くす必要があります。どんな手を用いてでも、これ以上の犠牲者が出る前にブラック部活問題を解決・解消する必要があるのです。

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