地震などの災害が起きると日本では「自粛ムード」が漂うこともあるけれど、むしろ普段通りのことを「積極的に」したほうが日本経済は良い感じになって間接的な復興支援になると思う。

日本では大災害が起こるとどこからともなく「自粛ムード」が漂うことがあります。東日本大震災の時も自粛ムードが漂い、暫くの間テレビのCMが公共広告機構(ACジャパン)のもの(あいさつの魔法。(通称ポポポポーン)など)で埋め尽くされたことを覚えている方もいるのではないでしょうか。しかし、自粛のし過ぎは経済を萎縮させ、復興への勢いを削いでしまうと思います。普段通りに生活できる人は、普段通りの生活を過ごしたり、時には積極的に楽しむことによって日本経済を良い方向に持って行き、それによって間接的に復興支援をするという選択肢もあるのではないでしょうか。

復興のためにはお金が必要になってくるが、お金は勝手に湧いてくるわけではない。積極的に楽しんで経済を良い方向に持っていくことで、復興を支援することもできる。

  • 大災害が起きるとどこからともなく漂ってくる「自粛ムード」。自粛することで余ったエネルギーが被災地支援・復興に振り向けられるのならばわかるが、実際にはそうなっていない部分もある(復興予算が復興とは関係のないところに流れていた事例も。参考リンク)。自粛することで経済が萎縮して、それが復興の妨げになってしまっては意味が無い。無意味な自粛はしなくてもいいと思う。
  • 普段通りに生活できる人は、普段通りの生活を送ったり、積極的に楽しんだりすることで経済を良い方向に持っていき、間接的に復興支援を行うという選択肢もある。自粛することや被災地でのボランティア活動だけが復興支援ではない。義援金を送るのは直接の金銭的復興支援だし、(事態がある程度落ち着いてからでも)旅行に行ったりするのも復興支援になる。普段通りの生活をするのも経済的支援の一形態。

自粛は必ずしも復興支援にはならず…むしろ経済を萎縮させて逆効果になることも

2016年の熊本地震といい、2011年の東日本大震災といい、大災害が起きると「自粛ムード」が漂ってきます。東日本大震災の時はスポンサーが民法でのCM放送を自粛し、暫くの間CMのほとんどが公共広告機構(ACジャパン)のものに差し替えられました。ACの放映するCMの中にも「内容が震災直後にふさわしくない」などのクレームが付いて放映中止に追い込まれたものもあり、同じACのCMがくり返し流れることになりました(ACジャパン#東日本大震災に伴う特別措置 – Wikipediaも参照)。繰り返し放映されたCMの代表とも言えるのがかの「あいさつの魔法。」です。震災直後の絶望と混乱のさなかに放映された牧歌的な絵と「ポポポポーン」のフレーズは今でも覚えています。(あいさつの魔法。 – ニコニコ大百科も参照)

しかし、最近の自粛ムードはかなり過激になっているのではないかと思うのです。そもそも「自粛」は「自ら粛む(みづからつつしむ)」、つまり「自ら進んで行動や態度などを慎む」という意味であり、それが強制されては「自粛」ではありません。それなのに日本では「自粛」を空気などによって外から「強制」されるというわけがわからない状態になっています。普段通りのこと・何か楽しいことをすればそれがいわゆる「不謹慎な行動」とされ、「不謹慎狩り」「自粛狩り」を行う「不謹慎厨」がどこからともなくやってきます(本記事における「不謹慎厨」の定義は「不謹慎な言動、行動をしていない人にまで非難をぶつける人」(不謹慎厨 – ニコニコ大百科より)です)。しかしながら、震災の「自粛」と「不謹慎」がなんか変の記事や“自粛狩り”が、地震ストレスを増大させる!ー「心の防災手帳」より?|?河合薫の記事にもありますが、自粛のし過ぎは社会のためにもよくないです。みんなが自粛してしまえば、本来発生したはずの経済活動(つまりお金の動き)が停止してしまい、お金が社会で回らなくなってしまいます。そうして経済が萎縮してしまうと、復興支援をしたくてもそのお金が出てこないという事態に陥ってしまうでしょう。それでは被災地復興には逆効果です。

復興支援のためにも、普段通りの生活ができる人はガンガン経済を回していくべき。ガンガン経済を回した利益を復興支援に振り向ければいい。

というわけで、普段通りの生活ができる人は普段通りの生活を送ったり、時には思いっきり楽しんだりしてガンガン経済を回すべきだと思います。経済が良い方向に動けば、復興支援に振り向けるお金もそこから湧いてきます。被災地でのボランティア活動も大切かもしれませんが、現地に行けなくても普段通りの生活をする(あるいは楽しむ)ことが間接的に復興支援になるのです。

日本に住んでいる以上、今回のような災害はいつどこで発生してもおかしくはありません。災害の発生を防げない以上は、災害時の被害を最小化する手立てを考えるのと同時に、如何にして復興するかもきちんと考えなければならないでしょう。復興のためにはお金が必要になります。そのお金を確保するためには、やはりきちんと経済を回す必要がありますし、そのためには被害を受けなかった人が普段通りの生活をしたり楽しんだりすることも大事ではないかと思います。

参考リンク

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