年功序列の時代はもう終わっている。学校も会社も。口答え禁止とは時代錯誤も甚だしい害悪システム。

なくなるべき古い慣習の一つが年功序列システム(というか厳しすぎる上下関係)だと思います。

年功序列は弊害多し

  • 確かに年功序列システムには未来の見通しを立てやすくなる側面もある。しかしそれでも弊害を無視することはできない。
  • ガチガチの上意下達を徹底すると新しいアイデアは出てこない。システム的に底辺の方からは何も上がってこなくなる。
  • 誰でもどこでも悪いものは悪いだろう。口答え禁止システムは下のものの活力を削ぎ、組織を破滅に導く。よって古い慣習を改めるべし。

将来の展望と引き換えに失うもの

確かに年功序列システムにはメリットも有ります。会社では歳を重ねるごとに昇給が約束されるわけですから、将来像はそれなりに描きやすいと思います。しかし、それを差し引いてもなお余りあるデメリットが存在するのもまた、年功序列システムなのです。

年功序列システムでは、上位の者への服従が要求されることが多々あります。下位の者からしてみれば、理不尽な命令でも従うことになり、ちょっとなんだかなあと思うわけです。人間誰しも、強制されるものに対してはやる気はわきません。強制されるだけ、従うだけでは、ある意味で奴隷ということになります。ここでこの言葉を思い出すべきでしょう。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」(学問のすすめより)

また、ルールが明文化されていない場合、上の者が恣意的にルールを運用し、下のものはこれまた理不尽な仕打ちに耐えることになります。反抗すれば「口答えするな」の一言で弾圧し、時にはパワハラまでして下の者の反抗を徹底鎮圧します。原因が自分自身(上の者)にあろうとも。むしろ原因が自分自身だから徹底鎮圧に乗り出すのか?どっちにしろ下の者にしてみれば、ルールが明文化されていないばかりに起きる悲劇ということになります。これはひどい

結局、上の者が下からの抗議を受け付けない体制下では、下の者は人権・自由を大幅に制限され、理不尽な仕打ちにひたすら耐えることを要求されます。人権と引き換えにしてまで将来の展望がほしいかと言われれば、流石に首を傾げざるを得ない人は多いと思います。また、下からの声を受け付けない体制では、伝わるべき事項も伝わらなくなり(伝えようとすれば「口答えするな」の一言で抹殺されるから)、結果として組織が破滅します。下の物が上に意見をいうことは尋常じゃない勇気が必要です。そして、1回でも「口答えするな」の一言で弾圧されれば、もう上の者に意見をいう気力もなくなります。そうなってしまえば組織は破滅コースへ一直線です。

年功序列は活力を奪う。古い慣習を改め、新しいシステムを迎え入れよう

結局、現代において年功序列システムを維持する意義は、どこかにフェードアウトしてしまいました。社会情勢は急速に変化し、「一寸先は闇」の言葉通りになっている今、若者にとっては絶望的な将来が目の前に迫っている状態です。貰えるかもわからないのにむしり取られる年金、これまた負担が重い健康保険、いつ倒産するともしれない会社、リスクヘッジを妨げる副業禁止規定、高騰が止まらない学校の授業料、とまあ絶望する要素には事足りません。

こんな情勢下で年功序列と言われても、年功序列で旨味を得られる世代になるまで果たして会社が存続しているのか、そもそも自分が会社に残れるのかも不透明なわけですから、年功序列という名の給与抑制策(若者いじめ)にしか見えません。少なくとも私には年功序列システムが若者いじめそのものに見えます。これでは若者は活力を奪われ、新しいアイデアなど湧いてきません。年功序列は活力を奪う諸悪の根源です。

日本社会も、高度経済成長はとっくの昔に終わり、少子高齢化が叫ばれて久しいです。時代が変わったのであれば、システムも時代に合わせるべきでしょう。年功序列は将来を約束できた時代には有効であったかもしれませんが、現在の状況では将来を約束するのは無理な相談です。社会システムも、もろもろの慣習も、現代版へのアップデートが急務だと思います。

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