学校の野球部には部活動の問題点が凝縮されている。生徒も教員も無休。部活問題は速やかに完全解決されなければならない。

日本の学校には高確率で置かれている野球部(特に高校野球)には、部活動の様々な問題点がこれでもかというくらい凝縮されています。Twitterには「#部活問題のラスボス」というハッシュタグまであります。野球部のことです。

生徒や教師を強制的に動員する。休みが取れない。体罰や無茶苦茶な慣習が未だ根強く残っている。その他の問題も数知れず。まさしく「部活問題のラスボス」の称号にふさわしい部活動、それが野球部だ。

  • 高野連の号令で県内の高校の野球部の全員に県内の高校野球の決勝戦の観戦を命じたり、新任の先生に無休無給の顧問業務を押し付けたり(これは野球部に限らず)、学校によっては生徒に対して部活動への加入義務を課したり(これも野球部に限らず)。生徒も生徒で無休の練習。プロみたいに野球で報酬をもらっているわけでもないのに、野球に全力を投じることを要求(強要)されることも多々ある。野球部は魔境だ。
  • 意味不明な慣習がまかり通ったり、未だに体罰の根絶が出来なかったり。甲子園という名の残酷ショーも今だ健在。朝日新聞などのマスコミとも手を組んで現行のシステムを維持しているだけに余計にたちが悪い。やはり野球部には「部活問題のラスボス」の称号が相応しい。

無茶苦茶な活動を継続する野球部。未来ある生徒を使い潰す罪も重いし、先生を強制無休労働で苦しめる罪も重い。どうして誰も高野連に文句を言わないのかが不思議なレベル。高野連は横暴な独裁者か?

高知県高野連が全国初試み!部員は全員決勝観戦を – 高校野球 : 日刊スポーツ このニュースでも取り上げられているように、高知県の高野連が加盟校の野球部員の全員が高校野球の高知大会決勝戦を観戦するように求めたとのこと。目的は「部員のやる気を高め、県全体がレベルアップするため」だそうです。しかし、高野連の方針で各学校の部活動の部員に対して決勝の観戦を強制するのは問題があると考えます。決勝が平日に行われるのであれば公欠で授業をすっぽかして観戦することになりますし、休日に行われる場合は強制的に休日が飛ぶことになります(代休はおそらく無し)。部活動はあくまでも「生徒が自主的・自発的に参加するもの」である(学習指導要領にもそう書かれている)はずなのに、これを強制するのは問題です。高野連がどこかの独裁者に見えるのは私だけでしょうか。

実際、高知県高野連による部員全員の決勝観戦に賛否の声 – 高校野球 : 日刊スポーツにもあるように、決勝観戦の強制については否定的な意見も出されています。以下のコメントを見る限りでは、県高校教職員組合の米満敏孝書記長は「部活動は生徒が自主的・自発的に参加するものである」という原則をきちんと理解されているようです。

一方、県高校教職員組合の米満敏孝書記長は「県全体で縛るのは良くない」と批判。「部活動はあくまで生徒が自主的に参加するもの。強制ではなく、学校ごとに話し合って決めるべきだ」とし、遠隔地から高知市までの交通費など生徒に負担がかかると懸念する。

高知県高野連による部員全員の決勝観戦に賛否の声 – 高校野球 : 日刊スポーツ

そして、決勝観戦の強制問題がなくとも、問題だらけなのが学校の野球部(部活システム)なのです。生徒に対して部活動への入部義務を課すところに始まり、無休の練習、理不尽な叱責、根絶されているのかは疑わしい体罰、無茶苦茶な上下関係、無茶苦茶なその他の慣習と、現在の部活動には問題が多過ぎです。生徒に「部活動に加入しない自由」が保障されていればまだましだったかもしれませんが、「部活動に加入しない自由」が無い学校があるために、問題がより深刻になっています。教員にしても、無休無給で顧問業務を強制されたり、部活動のために必要なことで自腹を切らされたり。いくら部活の面倒を見ても残業代が出ない(出たとしても時給換算すれば最低賃金にも満たないレベル)という問題もあります。労働基準法と超勤四項目が無視されているようです(超勤四項目については当ブログの記事を参照)。

これらの問題は野球部以外にも存在するものがありますが、野球部の場合は高野連、ひいてはマスコミがバックについています。夏の甲子園はNHKでも中継されていますし、朝日新聞は高野連ともども大会を主催する立場のようです(開催要項|第98回全国高等学校野球選手権大会|公益財団法人日本高等学校野球連盟より)。朝日新聞は中学校の部活動 – フォーラム:朝日新聞デジタルにて「中学校」の部活問題を取り扱いましたが、部活問題は別に中学校に限らず、高校にも小学校にも存在します(最近は小学校でも必修クラブとは別に部活動をやるところがあります)。朝日新聞は見事に高校の部活問題を無視しましたが、これは朝日新聞が夏の甲子園の主催者であることと無関係ではないでしょう。

部活問題を広く(中学校のみならず高校や小学校などにも範囲を広げて)報道してしまえば、「問題だらけの部活動システムは滅ぶべし!!」と言い出す人が出てきてしまうのは目に見えています(現に私は部活動廃止論者ですし、そのことは既に当ブログで宣言しています)。ニコニコ大百科の部活問題の記事では現行の部活動システムに存在する様々な問題について記述されていますが、ぶっちゃけ全部読むには少々長いです(初版執筆者である私としてはもう少し簡潔にまとめたかったが、知っている問題を切り捨てるには忍びなかった)。様々なところで部活動廃止論が盛り上がり、世論が「部活動を廃止しろ!!」と言い出す所まで来てしまえば、流石に文部科学省も何らかの対応をせざるを得なくなり、現行の部活動システムの存続はかなり危うくなるかもしれません(部活動存続派が激しく抵抗しそうですが)。そうなれば、夏の甲子園の開催も難しくなり、朝日新聞としては利権を一つ失うことになります。そう考えていけば、「朝日新聞は夏の甲子園(という利権)を維持するために高校の部活問題を無視した」と考えることも出来ます。

Twitterには「#部活問題のラスボス」というハッシュタグがあります。一部の人は、野球部のことを「部活問題のラスボス」と呼んでいるのです。無茶苦茶な慣習を今なお継続し、高野連による独裁統治を認め、生徒や先生をありとあらゆる手段で苦しめ、夏の甲子園という残酷ショーを行う。これでは「部活問題のラスボス」と言われても文句は言えないと考えます。ともあれ、部活問題は速やかに完全解決されるべきです。現行の部活動システムは逝ってよし。

参考リンク

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