日本でも「インターバル休息」システムを整備し、労働者の休息をきちんと確保すべきではないか?

長時間勤務を抑制し、休息をきちんと確保するためにも、日本でも「インターバル休息」システムを導入すべきではないでしょうか。

「インターバル休息」システムの必要性

  • 「インターバル休息」システムとは、退勤してから次に出勤するまでに最低でも○時間空けなさい、というルールを規定し、企業に守らせるもの。例えば13時間のインターバル休息を導入したとき、午後11時まで働いたら、次の出勤は(定時に関係なく)翌日の正午(退勤から13時間経過)以降にしなければならない、とするもの。休息の時間を確保し、疲労がたまるのを防ぐ効果が期待される。
  • 日本人はこれまで長時間労働を続けてきたが、少子化とともに働き方に制約が生じる人も増えてくる。誰もが無制限に長時間労働できるわけではない。これまでは労働基準法の「例外」たる残業が当然のように通常勤務に組み込まれてきたが、それも終わる時。正規の労働時間(1日8時間・週40時間)に仕事を終わらせ、できれば正規の時間も短縮することを目指すべきだ。「インターバル休息」システムで労働時間を規制できれば、働き方に制約がある人も働きやすくなるかもしれないし、長時間労働で発生している健康問題も解決できる。
  • 社員の健康を確保できない勤務体系では、病気で出社できない人が増えてしまい、いずれは行き詰まる。そうならないようにするためには、「インターバル休息」システムで休息を確保し、健康に働き続けられるようにしなければならない。

退勤から次の出勤までわずか8分…これでは休息になってない!!実質連続勤務ではないか!!

神戸新聞NEXT|社会|西日本高速で男性過労死 退勤8分後に出勤も こちらの記事によると、西日本高速での男性の過労死の原因に、最大月178時間の残業(月80時間の残業で過労死ライン(資料→過労死の残業時間=過労死ラインは月80時間!もし前兆が現れたら…))や、ひどい時には退勤から次の出勤までわずか8分という過密すぎる仕事があるのではないかと思います。

いくらなんでも退勤から次の出勤から8分では、どう考えても休みになりません。実質連続勤務と考えて差し支え無いでしょう。8分とは言わなくても、前日に遅くまで働いたのに翌日も定時(あるいはそれよりも早く)に出勤で全然疲れが取れなかった…という人はいるかと思います。労働時間の総量もそうですが、あまりにも短い間隔で次の労働にかかるのも、過労死の原因になるのではないかと思います。

疲れを残したまま働いても、仕事の効率は確実に落ちるでしょう。効率が落ちるだけでなく、体に無理をさせ続ければ、病気になったり、過労死したりする可能性もあります。また、何らかの事情で長時間働くことができない人(子育て中、介護中、病気療養中、仕事の掛け持ち、その他理由は様々)だっています。そして、少子高齢化がますます進めば、労働時間に制約が生じる人は確実に増えます。残業上等で長時間働ける人はどんどん少なくなってくるでしょう。そうなってくれば、労働時間に制約がある中で如何に効率的に仕事を回すかを考えなければなりません(長時間労働に耐えられる人の集まりでも、効率よく仕事を回すようにしなければなりませんが)。

「インターバル休息」システムを導入し、長時間労働の抑制と多様な働き方ができる世の中の実現を!!

「インターバル休息」システムを導入すれば、長時間労働と退勤→即再出勤の流れを抑制できます。例えばEU労働時間指令では、

  • 1週間の労働時間は時間外労働含めて48時間まで(残業を含めた労働時間総量を規制する)
  • 24時間につき最低11時間の連続した休息時間を付与(これにより退勤から次の出勤までは最低でも11時間空ける義務が発生)
  • 7日毎に最低連続24時間の週休と11時間(1日分の休息)時間を付与(要するに最低限週1日は休み)
  • 最低4週間の年次有給休暇を付与(4週間あればバカンスもできる)
(資料→労働時間と働き方(EU:2005年5月)|フォーカス|労働政策研究・研修機構(JILPT)) などといった条件が定められています。「24時間につき最低11時間の連続した休息時間を付与」の項が重要です。これがあることにより、退勤したら最低11時間は次の仕事までの時間が空きます。これが「インターバル休息制度」(「勤務間インターバル制度」とも)です。休息時間をきちんと確保することで、疲労の蓄積を防ぎ、仕事の効率を上げるとともに過労死を防ぎ、健康に働き続けられるようにすることを狙っているのでしょう。

「インターバル休息」を導入することにより、労働者は次に出社するまでの休息時間を確保することができ、健康に働き続けることができます。働き過ぎで健康を損なってしまっては、働き続けることができませんし、仕事の効率も落ちます。効率よく働き続けるためには、きちんと休みを確保し、休みを崩さないように(減らさないように)仕事を組み立てるべきだと思います。

また、最近は子育てしながら(介護しながら)働かなければならない人も増えています。誰もが長時間労働できる時代ではありません。労働時間に総量規制をかけるには、「インターバル休息制度」を導入するのが有効なのではないでしょうか。「インターバル休息制度」を導入し、過労死を防ぐとともに、多様な働き方を認め、限られた労働力を有効活用することが、現在求められているのではないでしょうか。

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