ストライキは労働条件改善のための正当な戦い方だ。ストライキに対しては「会社側は労働条件改善しろよ」と反応するのが正解だ。

久しくストライキがニュースの種になることは無かったような気がしますが、日本の労働者が完全に死に絶えたわけではありませんでした。2016年12月4日に、川崎鶴見臨港バスの労働組合が労働条件の改善を目指して24時間ストライキを実行したのです。ストライキは労働者に認められた正当な戦い方です。

もくじ

  • ストライキは労働条件を改善するための交渉手段の一つ。労働者が自らを守り、よりよい生活を実現するためには必要なものだ。
  • 川崎鶴見臨港バスの労働組合がストライキを決行した背景…長時間労働を解消するために
  • ストライキ発生時、批判されなければならないのは経営者サイドであり、労働者ではない。ストライキには「会社側は労働条件改善しろよ」と反応するのが正解だ。

ストライキは労働条件を改善するための交渉手段の一つ。労働者が自らを守り、よりよい生活を実現するためには必要なものだ。

日本においては、日本国憲法第28条で「労働三権」が認められています。労働三権は、

  • 団結権(労働組合を作る・加入する権利)
  • 団体交渉権(労働組合が使用者と交渉する権利)
  • 団体行動権(ストライキを行う権利)
の3つからなります。ストライキは憲法で認められた正当な戦い方なのです。

労働者と使用者(会社など)、どちらの立場が強いかと言えば、一般的には使用者のほうが圧倒的に強いです。しかしだからといって、労働者が使用者に対して何もできないままでは、労働者はひたすら搾取される事態になりかねません。流石にそれではどうしようもないので、労働者には連合を組んで戦う権利が与えられているのです。

ストライキは労働者が己の生活を守る自衛手段でもあり、より良い待遇を掴み取って生活を改善するための交渉手段でもあります。ブラック企業を駆逐するためにもストライキ権は必要でしょう。まさか武装労働基準監督官を100万人(1個師団=2万人として50個師団)用意してブラック企業を武力で粛清…もとい是正することはおそらく無理でしょうから。

川崎鶴見臨港バスの労働組合がストライキを決行した背景…長時間労働を解消するために

臨港バス36年ぶりにストライキ 4日始発から運休 – 神奈川新聞にもあるように、川崎鶴見臨港バスの労働組合は36年ぶりのストライキを決行しました。その背景には、人命を預かるバス運転士の劣悪な労働環境があります。

彼らは会社に対し、労働時間外の休み時間(中休み)を減らすことを要求しました。彼らの勤務スケジュールは、朝のラッシュ時間帯にバスを運転→日中は休み時間(労働時間には入らない)→夜のラッシュ時間帯にまた運転、というような感じで、長時間に渡って人命を預かるという緊張状態を強いられます。

いくら勤務途中で休憩が入っても、その日の勤務が終わったわけではありませんから、完全リラックスモードとは行きません。ましてや彼らはバス運転手であり、つまり多くの乗客の命を預かるという重い責任を負っている立場です。運転手の健康状態は乗客の安全に直結していますから、自らの健康を守るために労働組合が立ち上がったのもごく自然なことといえるでしょう。

ストライキ発生時、批判されなければならないのは経営者サイドであり、労働者ではない。ストライキには「会社側は労働条件改善しろよ」と反応するのが正解だ。

そういうわけで彼らは自らの健康を守り、乗客の命を守るためにストライキに踏み切りました。しかし、それでも「なにゆえストライキをして客に迷惑をかけるのか」という反応も見られたそうです。確かにストライキが行われれば仕事がストップしますから、客が被害を食らうこともあるでしょう。ただ、だからといって労働者や労働組合を批判するのはよろしくないです。

そもそもストライキが発生する前には労働組合と会社が交渉を行っており、会社がきちんと労働条件を改善すればストライキは行われません。ストライキはあくまでも「会社と労働組合が交渉で合意に達することができなかった場合の最終奥義」ですから、ストライキが行われている地点で、その会社の労働者への処遇は相当ひどいことになっているのです。

故に、ストライキ発生時に批判されなければならないのは労働者や労働組合ではなく、待遇を改善しない会社側です。ストライキが発生していたら、「会社側は労働条件改善しろよ」という反応を示すのが正解であり、労働者を応援することにつながります。ストライキは労働者の待遇を改善し、より良い生活をおくるために、よりよい社会を実現するために、必要なことなのです。

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