Microsoftが強引にWindows10への移行を推進している理由を推測する

投稿日:2016年06月04日
最終更新日:

現在Microsoftはかなり強引にWindows10へのアップグレードを推進(と書いて強制(きょうせい)と読む)しています。私としてはWindows Update後の再起動テロをかましてくれただけでも殺意を覚えるWindows10ですが、Microsoftにもそれなりの思惑があるのだと思います。

もくじ

  • Microsoftとしても、2014年問題(WindowsXPのサポート終了)の再来は避けたい…
  • コスト削減&収益拡大の意図も見え隠れ…
  • 無償アップグレードが可能な期間は2016年7月28日までで終わる。PCの延命を考えるならここで一旦アップグレードが得策だが…

Microsoftとしても、2014年問題(WindowsXPのサポート終了)の再来は避けたい…

Windows10へのアップグレードを推進している理由の一つには、「Windows7のサポートが切れる2020年1月を迎える前にさっさとWindows7を駆逐したい」というMicrosoftの思惑があるのではないかと思われます。Windowsのサポート期間は、基本的に発売されてから10年間(メインストリームサポート5年+セキュリティアップデートのみ5年)継続されます。Windows7の場合は、よほど大きなアクシデントがなければ2020年1月までセキュリティアップデートが継続される予定です。本記事を執筆しているのは2016年6月なので、まだ3年以上の猶予があります。これだけあればまだ大丈夫だと考える人も多いでしょう。

…しかし、「まだ大丈夫」の言葉とともに先送りをし続けると、いつかはそのツケを払うことになります。Microsoftは、かつて(というほど昔でもありませんが)「2014年問題」に直面しました。2001年に発売されたWindowsXPは、後継OSのリリースが諸事情で遅れ(WindowsVistaは2006年リリース)、しかも出来が悪かった(当時はPCのスペックがVistaに追いついていなかった)ため、みんなしてXPを使い続けることを選択しました。2009年には久方ぶりの傑作にしてXPの真の後継者たるWindows7がリリースされ、ようやく移行先が確保されることになりました。しかし、WindowsXPからの移行は遅れ、結局XPのサポート期間末期にはOSの入れ替えで大騒ぎになりました。この時に移行先として選ばれたのがWindows7でした。それもあってWindows7はOSシェアトップに躍り出ましたし、後継OSのWindows8.1とWindows10が登場した今なおシェアトップの座を不動のものとしています(Top 7 Desktop OSs from Jan 2013 to May 2016 | StatCounter Global Stats(2013年1月~2016年5月までのOSシェアのグラフ)も参照)。このままではWindows7が第二のXPと化し、2014年問題の再来となってしまう…という懸念があります。

2014年問題の再来を避けるためには、なんとしてもWindows7から移行してもらう必要があります。また、Windows8.1についてもいずれはサポートが切れます。そこでMicrosoftが打ち出したのが「Windows10無償アップグレード」でした。ライセンス料金無しで最新OSに移行してもらうことにより、2014年問題の再来を避けようというわけです。そしてこのやり方はそれなりの効果を上げました。無償アップグレードが開始された時期から明らかにWindows7(と8.1)のシェアが低下し始め、Windows10がそれに取って代わるようになりました。そして、より確実にWindows7を駆逐するためにMicrosoftが使った禁断の奥義が「Windows10強制アップグレード」というわけです。

コスト削減&収益拡大の意図も見え隠れ…

また、複数のOSのセキュリティサポートを継続するとなれば多額の費用が必要になります(だからサポート期間を設定してある地点でサポートを打ち切るようにする)。Microsoftとしては、さっさとOSをWindows10に一本化して(Windows7/8.1を切り捨て)サポート費用を浮かせたいのかもしれません。また、MicrosoftはWindowsアプリなどのサービスで収益を上げるモデルへの転換を目論んでいるという話もあるので、そのためにもWindows10をなんとかして普及させたいのかもしれません。

無償アップグレードが可能な期間は2016年7月29日までで終わる。PCの延命を考えるならここで一旦アップグレードが得策だが…

Windows10無償アップグレードは、2016年7月29日までで終わってしまいます。現在Windows7/8.1が動作しているPCの延命を目論むならば、このタイミングで一瞬だけでもWindows10をインストールし(Windows10でライセンス認証を完了させてから速攻でダウングレード)、PCに将来Windows10をインストールする権利を確保しておくのもそれなりに賢明な判断だと思います。

ただし、PCに詳しい方には今更言う必要もないでしょうが、OSの入れ替えはなかなか厄介な作業です。Microsoft Windows 10へのアップグレードを「強制」する理由 – ライブドアニュースでは「OSの入れ替えはPCの心臓外科手術を行うようなもの」という記述がありますが、言い得て妙だと思います。Windows10アップグレードを決行する場合は、全データのバックアップとリカバリディスクの用意をしてから行うようにしましょう。当方ではWindows10からWindows7に戻した後にブルースクリーン連発だったので、アップグレード元OSのインストールディスクも忘れずに準備しましょう。アップグレード作業はこちらのページも参考にしながら行ってください。また、将来のアップグレード権利確保と合わせてWindows10のインストールディスクも今のうちに作成するようにしましょう(方法はこちら)。

参考リンク

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