労働時間(練習時間)と成果は必ずしも比例しない。長時間労働で忠誠心を示す時代はもう終わりだ。労働時間の合理化を!!

あいも変わらず前時代的な長時間労働で、ワークライフバランスのわの字も見えない職場はまだまだ日本にはあると思います。しかし、何でも時間だけかければいいというものではありません。職場でもそうですし、学校でもそうです。非効率的な長時間練習をやっても誰も得しません。

労働時間は長けりゃいいってもんじゃない。むしろ効率化で短くできる方がいい。人間休まないと壊れてしまう。

  • 労働基準法には週40時間・1日8時間労働が明記されている。残業はあくまでも緊急対処用なのではないか。余力を残しておかないとほんとうに緊急事態になった時にどうしようもなくなる。定時に無理なく終わらせることができるような仕事の組み立てが必要。
  • 学校の部活も勉強も同じ。時間だけかけても中身が無いんじゃあ意味が無い。学校側が生徒の学習時間を統制する必要もなければ、月月火水木金金で非効率的な練習をする必要もない。
  • きちんと休まないと体を壊してしまう。人間はメンテナンスフリーなつくりではない。ガッツリ休んでこそ最高の成果が出せるのだ。

緊急対処のための余力は緊急対処のために残すべき。いつでも限界ギリギリっていうのはどうかと思う。

そもそも残業することが前提の仕事量っていうのが労働基準法以前の問題です。残業はあくまでも例外です。労働基準法にも、

第三十二条  使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
○2  使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。
労働基準法より~

…とあります。きちんと週40時間・1日8時間労働が明記されていますね。残業させるにはそれ相応の手続きを踏まないといけないのです。そして、いくら手続きをしたからといっても、毎日残業させること前提で仕事を組み立てるのは、車で例えれば、ごく普通に売られている日本の車を、いついかなる時でも、車検も定期点検もなしに、時速180km(リミッター作動スピード)で走らせ続けるようなものです。こんなのは無茶苦茶だと誰もがわかると思います。普通は高速道路でも100km/hくらいで走るでしょう。余力は緊急対処用に残しておくべきです。

人間だって、休まなければ壊れます。メンテナンスだって必要です。そのために休みがあり、労働時間の規制があるのです。際限なく労働時間を延長すれば、結局体を壊すことにつながりますから。そして、全力50メートル走のスピードのまま42.195kmフルマラソンを走れと言ってもそれが無理だということもご理解いただけるかと思います。残業を日常の仕事の処理で使うのはまさに全力50メートル走のスピードでフルマラソンを走らせるようなものだと思います。全力50メートル走で全力を出すのは精々10秒とかそのくらいだと思います。短時間なら高負荷にも耐えられるかもしれません。しかしフルマラソンは10秒で済むわけがありません。長時間力を出し続けなければならないわけですから、負荷も長時間仕様になりますね。

休みは成果を出すために必要な時間。もっと自由と休暇を!!

月月火水木金金。この言葉が使われ始めたのは大日本帝国海軍です。「日」の代わりに「月」が、「土」の代わりに「金」が入り、休日となる「土」「日」が抜け落ちていることから、あえて説明するまでもありませんが、土日返上で働くことの慣用表現です。現在だとブラック企業批判で使われることもあるかと思います。私の環境でも、Googleにて「月月火水木金金」で検索したら、「他のキーワード」のところに「月月火水木金金 ワタミ」と表示されました。また、休日が存在しない部活動の批判にも使われると思います。月月火水木金金。

しかし、月月火水木金金で働いても、効率は低下するに決まっています。人間だれだって動けば疲れます。頭を使ってもやっぱり疲れます。その疲れをとってまた次のタスクに取り掛かるためには、休むことは絶対に必要です。休みが必要なことは保健体育の授業で習うかと。

これまでの日本の長時間労働至上主義(という名のサービス残業=違法労働)は、人間にとっての休むことの必要性をことごとく無視した、まさしくアホとしか言いようのない諸悪の根源です。そして、少子高齢化が進行して生産年齢人口が減少していく中で、長時間非効率労働を続けることは到底不可能です。いまこそ古い慣習を一掃し、短時間労働できちんと成果を出し、労働基準法を遵守した新しい働き方に転換する時だと考えます。休みは大事です。

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