BitcoinやMonacoinなどを使用・保有するときの「財布(Wallet)」について解説
投稿日:2017年07月09日
最終更新日:
もくじ
- PCにインストールするタイプの公式クライアントソフト(Bitcoin Coreなど・おすすめ)…信頼性と安心感は抜群
- PCにインストールするタイプの非公式クライアントソフト(MultiMonaなど)…セキュリティにやや問題はあるが捨てがたい魅力もあり?
- オンラインウォレット(おすすめ)…コイン管理は他人に丸投げ。信頼できる業者をきちんと選べれば便利に使える。
- ペーパーウォレット…紙でコインを管理する。ある意味で最強の安全性を誇るか?
- ハードウェアウォレット…専用のハードウェアを使って管理。リアル財布に(物理的に)最も近い存在か?
- 最後に
PCにインストールするタイプの公式クライアントソフト(Bitcoin Coreなど)…信頼性と安心感は抜群
Walletの機能を果たすソフトを、自分のPCにインストールするタイプです。コインの取引履歴などの情報も全てPCのストレージに保存されるので、HDDにはかなりの余裕が必要になります。しかしながら、公式のソフトであること、コインを保有するために必要な「鍵」を自分で管理できることなどから、(PCのセキュリティが保たれている限りにおいて)信頼性と安心感は抜群です。必要とあらばすぐにでも保有しているコインを他人に送ることも出来ます。
メリットは以下
- コインを保有するために必要な「鍵」というべきものを自分で管理できる。暗号通貨管理における生殺与奪権を他人に握られることがない。
- 送金時等に細かい設定(送金手数料など)を自分でいじれる。
- 利用登録が不要。インターネットに繋がるPCさえあれば誰でも利用できる。
デメリットは以下
- 自己管理であるため、PCのセキュリティをきちんと保っておかないとコインを盗まれるおそれがある。
- コインの取引履歴を全てダウンロードしなければならない関係上、HDD容量を結構な割合で食らう。また、インストールしてもすぐに使えるようにはならない(取引履歴をネットワークと同期するための待機時間が必要)。
このタイプのWalletは、コインの種類ごとに1種類存在します(BitcoinならBitcoin Core,MonacoinならMonacoin Core)。きちんと本物であることを確認すれば、後は迷うことはありません。
PCにインストールするタイプの非公式クライアントソフト(MultiMonaなど)…セキュリティにやや問題はあるが捨てがたい魅力もあり?
こちらもPCにインストールするタイプのWalletではありますが、公式提供のものではないので、セキュリティ面では若干不安が残ります。ただ、非公式クライアントソフトには、HDD容量をあまり食いつぶさないなどの捨てがたい魅力もあるので、セキュリティとHDD容量のトレードオフでしょうか。このタイプのWalletには、MultiMona(現在は開発終了)などがあります。私としては、あまりおすすめはしません。
オンラインウォレット…コイン管理は他人に丸投げ。信頼できる業者をきちんと選べれば便利に使える。
こちらは自分のPCにインストールするタイプではなく、WEB上のサービスにコインを預けるものです。自分の財布を他人に預けるのでセキュリティ的には問題がありますが、WEBブラウザとインターネット環境さえあればどの端末からでも自分のコインを操作できるというメリットも有ります。また、利用登録すればすぐに使用できるため、とにかく早く暗号通貨を使ってみたい!という方にはおすすめです。PCにインストールするタイプの公式クライアントソフトと併用するという手もあります。
メリット
- 利用登録したらすぐに使えるようになる。同じサービスを利用している人同士なら送金時も待機時間ナッシング。
- PCにソフトをインストールする必要もなければ、HDD容量を食い潰すこともない。
- WEBブラウザとインターネット環境さえあれば、PCからでもスマホからでも自分のコインを操作できる。
- コインを保有するために必要な「鍵」というべきものを他人に預ける恰好になるので、セキュリティ的な問題がある。サービスの選定はくれぐれも慎重に。信用第一。
- 利用登録にはメールアドレスが絶対に必要。とはいえ現在はGmailなどのフリーメールを使えばメアドはいくらでも取得できる時代だから、大したデメリットではないか。
ペーパーウォレット…紙でコインを管理する。ある意味で最強の安全性を誇るか?
暗号通貨はネットワーク上で流通しますが、ペーパーウォレットの場合は、その名の通り紙にコインを保存します(厳密に言えば、コインを取り出すときに必要な「鍵」となる文字列を紙に記します)。紙に書いて保存するわけですから、ネットワーク経由でPCを乗っ取ることに成功しても、鍵の文字列を読み取ることは出来ません。ネットワーク経由で侵攻してくる敵に対しては圧倒的な耐性を持ちます。
一方で、鍵の文字列が書かれた「紙」を保管する必要が生じるので、火災や水害、泥棒などの物理的脅威には無力です。紙にラミネートを施し、自分の部屋の中で最も標高が高い地点においた耐火金庫に入れるくらいが関の山でしょう。
メリット
- コインを取り出してネットワークに流通させるときに必要な「鍵」となる文字列を紙に書くことによってコインを保管するため、ネットワーク経由ではコインを盗まれる可能性はかなり低い。
- 「紙」なので、暗号通貨をリアル知人に渡したり、即売会等でサービスとして配布するときなどには便利かもしれない。
- 火災や水害、泥棒などの物理的脅威には無力。シュレッダーで切り刻まれても死亡確定コース。
- ネットワーク上でコインを流通させたいと思ったら、すこしばかり面倒な手順を踏んでコインを取り出す必要がある。
ハードウェアウォレット…専用のハードウェアを使って管理。リアル財布に(物理的に)最も近い存在か?
最近では、暗号通貨管理専用のハードウェアもあるようです。当ページでの解説は行いませんが、参考リンクを以下に記します。
- デザインとシンプルさとセキュリティを兼ね備えたKeep Key | ビットコイン&ブロックチェーン研究所
- Ledger Nano / Nano S(レジャー・ナノ / レジャー・ナノS) – Zaif Exchange
- アイテム購入 – コインギフト
最後に
ここまでいろいろと解説してきましたが、最終的にどのような方法で自分の暗号通貨を管理するかを選択するのは、あくまでも自分自身です。また、(このページに限らず)当サイトの解説・紹介する情報によって何らかの損害が生じた場合も、自己責任となります。Walletの信頼性等についても、最終的にはご自分で判断するようにしてください。