BitcoinやMonacoinは、なぜお金のように流通しているのか?という疑問に適当に答える その2
投稿日:2015年05月31日
最終更新日:
BitcoinやMonacoinといった暗号通貨って何なの?という疑問を持っている方は少なくないと思います。この記事には、(私なりの)暗号通貨とは何か?という疑問に対する答えなどを適当に書いていきます。
回答をざっくりまとめ
- 暗号通貨ってそもそも何なの? → 本質はただの電子データ。しかしいろいろな仕組みによって偽造や改ざんがほぼ不可能になっている(その1で解説)。
- なんで暗号通貨がお金のように流通しているの? → いろいろな理由(このいろいろは話すと長い)によって一部のユーザーの間で「お金のようなもの」として扱われているから。皆が「これでモノを買うことができる・サービスを受けられる」と信じているからお金として成立している(これは日本円とか米ドルとかもそう)。←ここを解説するよー
- ぶっちゃけどこで使うのさ? → 暗号通貨の送金は手数料が非常に安価なので、少額決済や海外送金など、普通にやったら手数料が高くつく分野などでの使用が想定される。また、暗号通貨の送金アドレスと個人情報が直接結びついているわけではないので、個人間取引で使用される機会が今後増えるはず(と信じている)。使い道を作るのはユーザーなので、今この記事を読んでいる貴方が使い道を生み出す。
詳細は以下
なんで暗号通貨がお金のように流通しているの?
その1でも書きましたが、暗号通貨は所詮電子データです。この縛りを逃れることは現時点では不可能でしょう。しかし、それをいったら現実世界の通貨だって(例:日本円)もとをただせばただの紙です。せめて硬貨なら金属なので工業的価値はあるかもしれませんが、紙幣をメモ用紙代わりに使うには少々無理があるでしょう。それでもみなが価値を認めてお金として流通しているのはなぜか?
A,皆がその価値を信じているから。
皆が信じているから価値がある。そんなもんです。国家(?)が価値を保障している側面もありますが、やはりそれも国家を皆が信じているからです。
この辺でお金の歴史を少々
注意!この辺の話は私の無茶振り解釈や個人的意見が大量混入しています。それを踏まえて読んでください(読み飛ばしてもいいです)。
遠い昔は、自給自足を基本に、足りないものは物々交換していました。しかし、物々交換には以下の問題点があります。
- 「自分がほしいもの」を持っている「自分のものをほしがっている」相手を探さなければならない。←(メンドクサイ)
- 価値を保存する手段が限られる(腐ったりしないものと交換しなければならない)←(常に食料調達に追われる。働きだめしにくい)
2番は怠け者な私の個人的な意見なのでほっとくとして、1番は非常に切実です。これをどうにかしないと、物々交換のための物々交換が発生します。ミスマッチ問題が深刻なのは現代もさして変わりません。
初期の貨幣の誕生
かくして、ミスマッチ問題をどうにかするべく貨幣のシステムが編み出されました。当時は、
- 皆がそれをほしがる(価値を認めている)
- 集めやすくて(それなりの量がないと不便)皆が納得する価値の大きさを表せる(公平にいかないとシステム崩壊フラグ)
- 保存が利いて(価値を保存する)持ち運びやすそうなもの
が貨幣として使われたようです。布でも穀物でもOK。
貨幣第一進化…金属の貨幣
そのうちに、金属が貨幣として使われるようになりました。金属は腐ったりしませんし(錆びるものはありますが)、適当な大きさに加工できれば持ち運びにもそこまで労力はかかりません。また、それそのものにある程度価値があるので、そこそこ通用させやすいです。かくして金属貨幣はよく使われるようになりました。富本銭とか、寛永通宝とか、金属貨幣はたくさんありますね。
貨幣第二進化…金本位制と紙幣通貨
いきなり話が大ジャンプです。金属貨幣は確かに優れていましたが、問題点もありました。
- 重い。適当な重さに加工しても、たくさん輸送するのは重くて大変。
- 作るのに労力がかかる。金属加工は大変な作業。
2番はこれまた個人的意見なので放置して、重いというのは深刻です。常に持ち運ぶのは小額ならともかく大金になると大変です。そこで、政府とかが
「金は俺が持っとく。お前らはこの切符を貨幣として使うといい。俺のところに持ってくれば、いつでも金と交換してやる。」といった感じにしました。金本位制と紙幣の誕生です。貨幣としての価値は金が保障してくれるのでいきなりごみくずにはならないでしょう(金交換停止リスクは知らん振り)。通常の持ち運びは紙幣(さっき出た切符)でやればいいので、重さの問題を解決しながら貨幣の価値はキープ!かくしていろいろな国で金本位制が導入されましたが…
貨幣第三進化…管理通貨制度への移行
金本位制にも問題点はあります。発行母体が所持する金の分しか通貨を発行できません。金で価値を保障している以上この縛りはどうしようもありません。そんなわけで今日は管理通貨制を取る国が多いです。政府や中央銀行が最適と思われる量の通貨を流通させて通貨量を管理・調整します。皆が価値を信じているから価値があり、それを維持するために国や中央銀行は適切な量の通貨を流通させる…みたいな感じです。
暗号通貨の場合はこの辺がどうなっているのか?という疑問には、次の記事で答える予定です。
BitcoinやMonacoinは、なぜお金のように流通しているのか? 目次
- BitcoinやMonacoinは、なぜお金のように流通しているのか?という疑問に適当に答える その1
- BitcoinやMonacoinは、なぜお金のように流通しているのか?という疑問に適当に答える その2(このページ)
- BitcoinやMonacoinは、なぜお金のように流通しているのか?という疑問に適当に答える その3
- BitcoinやMonacoinって、結局どうやって使えばいいのさ?という疑問に適当に答える
- BitcoinやMonacoinって、結局どうやって使えばいいのさ?という疑問に適当に答える 続き