CentOS7の仮想サーバー構築にチャレンジ その12

CentOS7の仮想サーバー構築にチャレンジ その11 の続きです。今回はWordPressのインストールにチャレンジします。WordPressが正常稼働すれば、それなりに実用に耐えうるWEBサーバーを構築できたといえるでしょう。CentOS7の仮想サーバー構築にチャレンジもこれで最終回なので、頑張っていきましょう!!

もくじ

  • CentOS7 ISOファイルの入手(その1)
  • VMwareの準備(その1)
  • 仮想マシンの作成(その1)
  • CentOS7のセットアップ(その2)
  • 初回ログイン(その3)
  • ファイアウォール(iptables)(その4)
  • sudoの有効化(その5)
  • リモートからのrootログインの禁止設定(SSH)とセキュリティ強化(その5)
  • Apacheのインストール(その6)
  • WEBサーバーとして運用するための設定(その7)
  • SFTPによるファイルのアップロード(その7)
  • PHPのインストール(その8)
  • ユーザーディレクトリでWEBサイトを公開する(その8)
  • PHPをCGIモードで(ユーザー権限で)動かす(その8)
  • デフォルトパーミッションの変更(その9)
  • php.iniと.user.ini(その9)
  • MySQLの導入(その10)
  • phpMyAdminのインストール(その11)
  • WordPressのインストール(その12)

WordPressのインストール

WordPressに限らず、WEBサーバーを稼働させる場合は、サーバーを乗っ取られないように細心の注意を払う必要があります。家庭内LAN環境でのテストサーバー(外部インターネットに接続しない)の場合はそこまで気を使うこともありませんが、インターネットで公開する場合は、ユーザー構成は以下のようにするのが良いかと思います(私個人の見解です)。

  • rootユーザー(CentOS本体のそれはSSHでのログインを封印しておくこと)
  • サーバー管理用ユーザー(sudoが使えるユーザー。SSHログイン時は公開鍵認証を使い、セキュリティを特に厳重に(rootユーザー並みに)施しておく)
  • WEBサイト管理ユーザー(sudoはできない。SSHログイン時には普通のパスワード認証でも構わない)
実際に運用する際は、各自きちんとセキュリティをしっかりして使いましょう。それではWordPressの導入作業に入ります。

データベースの設定

まずはデータベース(MySQL)の設定を行います。phpMyAdminにログインしましょう(初回なのでrootでログインします)。


MySQLでもrootユーザーでの運用は非常に危険なので、WordPress用に新規ユーザーを作成することにします。「User accounts」をクリック


「Add user account」をクリック


新規ユーザーを作成します。

  • User name…任意のユーザー名
  • Host name…外部サーバーからMySQLに接続する予定がなければlocalhostにするのが安全です。
  • パスワード…英大小文字、数字、記号を各1回以上使用したパスワードにしましょう。例(パクるの禁止) S3n8_PBi
「Database for user account」では、「同名のデータベースを作成してすべての特権を与える」か、「ワイルドカード(ユーザ名_%)に該当するデータベースにすべての特権を与える」の2つのどちらかを選択します。両方やってもいいです。データベースを複数利用するならば、後者を選択するのが良いかと思われます(ちょっとレンタルサーバーっぽくなる)。当方は後者で行きます。グローバル特権の件はノータッチでいいです。設定完了後、「実行」ボタンを押します。エラーが出た場合は、パスワードがきちんと英大小文字、数字、記号が各1回以上登場しているか、長さが十分か確かめて、必要ならパスワードを作りなおして再チャレンジして下さい。当方では、英大小文字、数字、記号各1回以上+8文字以上ではユーザー作成に成功しました。


ユーザー追加成功後、こんな画面になります。引き続き、データベースの作成です。まだrootからログアウトしないように。


「データベース」タブにアクセスし、データベースを作成しましょう。データベース名は、「データベースのユーザー名_任意の文字列」の形式で入力します(これで後は何もしなくてもそのユーザーがデータベースを使えるようになる)。ユーザー名hogeの場合は「hoge_任意の文字列(半角英数)」になります。照合順序については、何もしていなければ勝手にutf8_general_ciになります。今回は特に気にしなくても大丈夫。

なお、セキュリティを気にする場合は、更にデータベース作成等の日常管理に用いる(日常管理に必要なグローバル特権を持つ)ユーザーを追加作成し、普段の管理はそちらで行うという手もあります。今回はその辺りの説明は省きます。

WordPressのダウンロードとwp-config.php

さて、いよいよWordPressをダウンロードしてきてセットアップする段階に入りました。WordPress公式サイトにアクセスしましょう。


Zip形式のものをダウンロードしてからSFTPでサーバーに送り込んでもいいですが、SSHが使えるので、「.tar.gz 形式をダウンロード」のダウンロードURLをコピーしましょう。ここからSSHで以下のコマンドを打っていきます。 [VIM] #URLやファイル名はWordPress最新版のものにすること wget https://ja.wordpress.org/wordpress-4.4.1-ja.tar.gz tar zxvf wordpress-4.4.1-ja.tar.gz #最初からディレクトリ名wordpressで展開される [/VIM]

ファイルを展開したら、設定ファイルの編集です。 [VIM] cp wordpress/wp-config-sample.php wordpress/wp-config.php vim wordpress/wp-config.php #編集内容 #29行目 データベース名を入力(例) define(‘DB_NAME’, ‘hoge_wordpress1’); #32行目 データベースのユーザー名を入力(例) define(‘DB_USER’, ‘hoge’); #35行目 データベースユーザーのパスワードを入力(例) define(‘DB_PASSWORD’, ‘S3n8_PBi’); #38行目 データベースのホスト名を入力(特に何かしてなければそのままでOK) define(‘DB_HOST’, ‘localhost’); #55~62行目 面倒なので↓のURLにアクセスして表示されるテキストと置き換える # https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/ #置き換え後こんな感じになる(例・絶対にパクらない) define(‘AUTH_KEY’, ‘$%:d(C?hD?FxtZgRPk-!yN,^Ev/&eb5EJz:4wZJwr0ZM>;jldo3p5[v=]IabZ^lN’); define(‘SECURE_AUTH_KEY’, ‘k_BjcYszX!VZ-q-}<+q3$+z9N[-h-3v&=BWVY,9T64-bhOj+(~y-x>FHx-&TS|$'); define('LOGGED_IN_KEY', '-733GVqlU]jSXTb6>.|XqH:{^+T_668Q%)&yfChqmI Us n+L.4a'); define('NONCE_KEY', 'jTSZthl/wB0#25)(y,j_K/4W[@XF_1M0ZF*}tzem8)~[zTX2HF/m0D0a-%0w(Tq_'); define('AUTH_SALT', 'RAI?NEe>J$]VI{0]]5R=r.~H]I&B#+[}&ZdfZ[n3npVWV] [9ffk#f:k?kw K)| '); define('SECURE_AUTH_SALT', 'X.pL$<>*fey81hgwh&^F|%2>-vFHKA_~7.iPqH-p-%v_JI&W3jFGj7a-WlTbIN'); define('LOGGED_IN_SALT', 'o7,/K8Au0v?++ql|&0gc|Q= !~;ZWN@SVDDSgcL^|PDZy`O^hzpQaN (?tt4$GWZ'); define('NONCE_SALT', 'qG&W@|MdwIT{C+rm~=UGngJ(~!(($7q]tt6w5:~9-$+:U>%/X?LIV[1&G|N0i@sI'); #72行目 同一データベースで複数WordPressを稼働させるとか、セキュリティを高めるとかの場合は任意の文字列(半角英数とアンダーバー)に変更 $table_prefix = 'wp_'; [/VIM]

ここまでおわったら、ドキュメントルート以下にWordPressを移します。 [VIM] cp -r wordpress /home/hoge/public_html/ [/VIM] コピー先のパス(/home/hoge/public_html/)は例です。各自の環境に合わせて適切なものにして下さい。

ブラウザでアクセスして設定

ここまで来たら、ブラウザでWordPressを設置したディレクトリにアクセスしてみましょう。(以下の画像はhttp://192.168.1.5/wordpress/を叩いた時の画面)


ここまで来ればWordPress稼働まであと少しです。必要事項を入力していって下さい。入力し終えたらインストールボタンを押しましょう。


早速ログインすることにします。


ユーザー名とパスワードを入力してログインボタンを押します。


WordPress管理画面が出ました。これにてWordPressインストール作業、そしてCentOS7の仮想サーバー構築にチャレンジシリーズも一応完結です!!お疲れ様でした!!

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