「ボランティアで働けるエンジニア」はかなりの暴論だと思う。趣味プログラマーもどきがいうのも何だけど、ボランティアでどうこうできるような世界じゃない。
投稿日:2015年10月17日
最終更新日:
エンジニアの育成が必要なのはわかります。セキュリティ対策が必要なのも以下略です。しかし、それをボランティアでまかなおうというのは無茶ぶりも甚だしいです。私は趣味でやってるプログラマーもどきです。使用できる言語はPHPとJavaScript位なもんです。が、趣味の世界でやってる人から見ても、セキュリティ分野のエンジニアをボランティア(ここで訂正 誤:ボランティア 正:無給、タダ働き、サービス残業etc)でというのはむちゃくちゃですよ。
「エンジニアはボランティアで」発言では人は逃げる!!
- ボランティアってことはつまり「給料は出ない」。生活に必要な金はどこから湧いてくるんだよ!!
- ボランティア云々以前にまずはサービス残業をなくせ!!話はそれからだ!!
- プログラミング言語の習得もサーバー管理も(趣味プログラマーから見ても)大変な作業だ!!きちんとやってもらうならそれなりの対価が必要だZE!!
やっぱりエンジニアにはちゃんとした報酬が必要だと思う。セキュリティの最前線に投入するならさらに。
やはりというべきか、この発言(失言ともいう)には非難が殺到しています。この記事を書こうと思ってGoogle先生に「エンジニア」と打ってみたら、オートコンプリートの1位に「ボランティア」と出ていました(汗)やはり注目を集めているのでしょう。
そして、「ボランティア」というのは、無償で自発的に社会活動に参加して奉仕活動を行う崇高な精神をお持ちの方々のことです。断じてカネを出したくない雇用主サイドが「無給」というホンネをカモフラージュするために使う言葉ではありません。
趣味でやってる私がいうのも何ですが、プログラミング言語の習得も、サーバー管理も、サービスの運営維持も、なかなか大変な作業です。私の場合は、PHP(+WordPress)習得のために、(趣味レベルで)税抜き2,400円の書籍と膨大な時間を費やしました。サーバー管理(さくらのVPS)もまた、書籍の購入こそしませんでしたが、趣味レベルでも様々な解説サイトを読み漁り、ローカルの仮想環境での練習や実環境の構築に、やはり膨大な時間を投下しました。月々のサーバーレンタル料も(1,000円弱ですが)かかります。実際に仕事で通用するレベルを習得するとなると、さらに投下する資金も時間も増加するのではないでしょうか。
趣味レベルでもこれだけの時間とお金がかかるのです。サイバー戦争の最前線にセキュリティ要員として投入できるエンジニアの育成ともなると、かかる時間とお金が増すことはお分かりいただけると思います。
エンジニアは、これだけの時間と資金を投資して、普段何気なく使用しているサービスの裏側で、今日もまたコツコツ仕事に励んでいます。ある人はサーバーを落とさないために。またある人はユーザーの情報を守るために。またある人は新しいサービスで暮らしを便利にするために。この記事をお読みの皆さんも、そんなエンジニアたちのことを、少しでもいいから気にかけてあげてください(涙)
話が大幅に脱線しましたが、エンジニアにはきちんとした待遇が必要です。それが末端にまでキチンと行き届いて欲しいと思う一件でした。