コスト削減で余剰人員を減らすところもあるが、それでもある程度は余剰人員を抱えておく必要がある。そうでないと有休もまともに取れなくなってしまうし、労働者が健康的に働き続けるのは難しい。

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コスト削減の一環として、余剰人員を削減する会社もあるかと思います。しかし、それによって現場から余裕がなくなると、有給休暇もまともに取れなくなる恐れがありますし、突発的な休みにも対応できません。労働者が健康的に働くためには、ある程度のゆとりが必要不可欠です。

ギリギリの人員で現場を回していると休みが取りにくくなるし、回避不能な突発的な休みにも対処できない。余剰人員を抱えて現場にゆとりをもたせることで、労働者は健康的に働き続けることが出来るはずだ。

  • 余剰人員を削減すれば、当たり前ではあるが現場はギリギリの人数で仕事をこなすことになる。これでは有給休暇も取得しにくくなるし、体調不良による休みなどの回避不能な突発的事態に残業で対処することになるため、残った人の負担が大きくなる。かと言って「定められた休日以外の休みは一切認めん!」なんてことにしたらそれこそブラック企業である。
  • 現場にゆとりを持たせるためにも、突発的事態に対処するためにも、ある程度は余剰人員を抱える必要がある。気兼ねなく有給休暇を取得することが出来る環境を構築すれば、きちんとした休みを取れるようになるし、人員に余裕があれば長時間労働も抑制できる。労働者が健康的に働き続けることが出来る環境が必要だ。

現場から余裕を奪うと、労働者が休みを取りにくくなり、健康を害す。その結果、仕事が正常に回らなくなる。

余剰人員が削減されると、現場ではギリギリの人数で仕事を回していくことになります。どの人からも余裕が消え失せ、他人のカバーリングをする場合には残業を余儀なくされることになります。そうなれば、きちんと仕事をしている労働者の当然の権利というべき有給休暇も取得しにくくなってしまいます。

有給休暇は本来なら自分の都合でガンガン取得して良いはずのものなのですが(仕事がきちんとできるようにいろいろと考えるのは経営者の仕事です)、どういうわけか経営者は残った人に無理を強いることで一時しのぎをしようとするので、結局残った人にしわ寄せが行くことになります。この構造が、「休み=犯罪」という空気を生み出してしまいます。どうしろと。

また、どうしても避けられない休みというのもあります。病気の人が無理に出社したら、会社全体で病気が流行するおそれがありますから、出社を強制することは出来ないでしょう(インフルエンザや麻疹などを発症したのに出社させられる人は流石にいないと信じたいです)。そして、誰かが休むことにより、現場では仕事を処理するリソースが不足します。

リソース不足を補うために誰かが残業して仕事を処理するわけですが、働き過ぎは身体に毒です。誰かが休むことによって発生した長時間労働が別の人の体調を悪化させ、更に現場の人員が減り…(人が減る→残業→体調崩す→人が減る→無限ループ)という悪循環ですね。これでは仕事になりません。コストを削減しても、そのせいで収益が減っては意味がありません。

正常に仕事を回すためには、どうしてもある程度のゆとりは必要。働き蟻の法則は有名だが、2割の怠け者も決して無駄ではないのだ。

現場にある程度のゆとりをもたせれば(余剰人員を抱え込めば)、誰かが体調不良になったら余剰となっている人員を投入し、体調不良の人は療養に専念させることが出来ます。有給休暇も取得しやすくなりますし、誰も休んでいない時にワークシェアリングを行えば、全員が普段より早く帰れて万々歳です。

「働き蟻の集団のうちの2割は働かない」という「働き蟻の法則」は有名ですが、怠けている2割の蟻たちも、ただのすねかじりニートではありません。あるときに働いているアリが疲れてきたら、それまでは怠けていた蟻が代わりに働き、働いて疲れた蟻をきちんと休ませるのです。蟻はきちんと交代制で働き、集団を存続させるのです。蟻でさえ労働者の負担を考慮した交代制勤務ができているのに日本のブラック企業は…

人間の場合も、ある程度の予備戦力を確保し、突発的事態に備えるべきではないでしょうか。誰だって無休で延々働き続けることは出来ません。仕事をすれば疲れるのは当然です。疲れたら休み、仕事は別の人にバトンタッチしなければなりません。余剰人員といえば聞こえが悪いかもしれませんが、ある程度の余剰人員は健康的に仕事を続けるために必要な「予備戦力・交代要員」として捉えるべきではないでしょうか。

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