現行の学校部活動の顧問は顧問にあらず。部活動システムは見直しが必要。誰もが自分の時間を確保できるようにするために。

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2016年現在、日本の学校には相変わらず部活動が存在します。部活動にはたいてい「顧問」の先生が存在しますが、学校における「顧問」という言葉の意味は、世間一般で言う「顧問」のそれとは違うようです。

もくじ

  • 世間一般で言う「顧問」の意味を確かめる
  • 学校部活動における「顧問」は「現場責任者」であり「指導者」でもあるが、教員の本来の業務ではない
  • 誰にだって自分の時間は必要だ。現行の部活動システムは、見直されるべきである。

世間一般で言う「顧問」の意味を確かめる

それでは早速、世間一般で言う「顧問」の意味を確かめてみましょう。

こもん [顧問]
相談にあずかり,助言を与える役目(‐の人).

三省堂 Web Dictionary – 顧問

この定義に従えば、「顧問」はあくまでも相談された時に「助言者」として振る舞うだけで、年がら年中現場に立って指導監督するようなことはしません。現場の人が悩みを抱えている時に、「顧問」に相談に乗ってもらうような感じです。…しかし、学校部活動において、この定義は適用されません。

学校部活動における「顧問」は「現場責任者」であり「指導者」でもあるが、教員の本来の業務ではない

2016年現在、学校の部活動では、顧問の先生は様々な責任を負うこととなる「現場責任者」です。責任を取らされる立場ならもう少し待遇が良くなっても良さそうなものですが、上層部にはその発想はなさそうです。そして、顧問の先生は生徒に対する技術指導も行うことがままあります。「指導者」としての一面も持ち合わせているわけですね。もちろん現場で先頭に立って教えることも多いです。

部活動によっては平日の放課後はもちろん、土日も潰してたくさん活動することもあります(特に運動部や吹奏楽部など)。人によっては遠征時などに車(場合によってはバス)を運転して生徒の送迎を行うこともあるといいます。部活動関係のことだけでも相当な業務量です。学校内に部活動業務を専門に処理する人がいてもおかしくないと思えてきますが、法的には部活動は教員が「無賃で」「自主的に」行うものとされています。

しかしながら、本来の教員の業務に「部活動」はありません。少なくとも、勤務時間外に部活動の面倒を見る義務はないのです。なお、教員の残業は「超勤四項目」(詳細はこちら)によるもの以外は禁止されており、超勤四項目の中に「部活動」はありません。よって、部活動の面倒を見るために残業をする必要はありません。にも関わらず本業(授業とその準備)の時間を食いつぶす勢いで部活動が行われているのが、嘘偽りない現実だというのです。

誰にだって自分の時間は必要だ。現行の部活動システムは、見直されるべきである。

ワークライフバランスが叫ばれて久しいですが、教員にもプライベートな時間は必要です。きちんとした休みがあってこそ、きちんと子どもたちと向き合い、良い授業を行うことが出来るのです。現在のように平日は授業と部活に明け暮れ、土日にも部活がぎっしり入るようでは、体を休めることさえままならず、良い授業のための準備をしろという方が無茶苦茶です。教員が授業という本業に集中できるようにするためにも、本業以外の部分はアウトソーシングも含めて負担軽減の工夫を行う必要があるのです。

無論、部活動も見直しの対象です。キャンペーン ・ 部活がブラックすぎて倒れそう… 教師に部活動の顧問をする・しないの選択権を下さい! ・ Change.orgという署名活動も行われていますが、少なくとも「部活の顧問をする/しない」の選択権をすべての教員に保障する必要があります。そして、部活動に限らず様々な業務の見直しを行い、本業に集中して良い授業が出来るような環境を整えるべきです。教員が良い授業を行うことができれば子どもたちがその恩恵をうけることが出来、ゆくゆくは社会全体がその恩恵をうけることが出来るのです。

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