日本の通勤ラッシュが凶悪なのはみんなが同じ始業時間だから。フレックスタイムで始業時間をずらせば通勤ラッシュは緩和できる。
投稿日:2015年11月24日
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フレックスタイムでみんなの始業時間を分散すれば通勤ラッシュの混雑は緩和できる!!
- フレックスタイムを導入すれば、労働者の勤務開始時間をずらすことができる。みんなが一斉に9時に始業する必要がないなら導入の余地は大いにある。
- 通勤ラッシュが凶悪になるのは、時間あたり輸送力に対して輸送需要が大きすぎるから。勤務開始時間をずらせば時間あたり輸送需要は平準化に向かい、通勤ラッシュの緩和が可能になる。
- わざわざラッシュ時間帯に電車に乗らなくても良くなるから、痴漢冤罪の回避にも大きな効果を発揮する。これだけでも検討する価値はあるかと。
みんなが一斉に仕事を開始する必要性はあるか?
現在の日本の会社のシステムでは、みんなが一斉に同じ時間に仕事を始め、みんなが一斉に同じ時間に仕事を終えます(て終業時間は残業という形で破られることが多々ありますが)。一見当たり前に見えますが、これこそが日本の通勤ラッシュを凶悪なものにしている全ての元凶なのです。
ランチの時間帯に飯屋が混雑するのも、みんなが一斉に昼食を食べに行くからです。時間をずらしていけば、空いている快適な店内でゆったり食事を楽しめることでしょう。これと同じ理屈で、始業時間と終業時間を社員ごとに別々にして、通勤ラッシュを回避するのがフレックスタイム制です。
まず検討すべきは、現在の会社の仕事において、社員の全員が同じ時間に同じ場所で仕事をする必要性がどれくらいあるか。1日のうちの2,3時間位だけ同じ時間に打ち合わせを行って、後は各自で回せるというのであれば、フレックスタイムを導入する事は可能であると思います。ここだけは全員で出勤するという時間を定めて(例えば午前11時~午後3時まで(昼休みを挟んで)など)、後の時間は社員の裁量で、出退勤時間を自由に決められるようにすればいいのです。効率よく短時間で仕事を片付けるのが現代流です。
始業時間をずらす効果
まず、社員がある程度自分の裁量で自由に出退勤時間を決められるようになるので、自分の都合に合わせて柔軟な働き方をしやすくなります。日本は高齢化の進展、介護を行う人の増加は不可避なので、介護しながら働くという状況は当然のように発生するようになります。そうなれば、働き方に柔軟性をもたせるのは、ごくごく当たり前なことです。在宅勤務の導入なども挙げられますが、それはまた別の機会に。
また、始業時間をずらせるようになれば、わざわざ混雑している電車にのることはありません。自分の都合に合わせて、早い時間帯の空いている電車や遅い時間帯の空いている電車で出勤できます。出勤で疲れる量が減るので、仕事のクオリティの上昇が期待できるでしょう。
また、満員電車に乗る必要がなくなるので、痴漢冤罪の被害に遭う確率を減らせます。現在の日本では、満員電車はさながら地雷原です。痴漢冤罪に怯えながら電車にのるのは、精神衛生上非常に悪いです。始業時間をずらすだけでこのリスクを避けられるのならば、積極的にリスクを回避するべきでしょう。
働き方にもっと柔軟性を!!
日本のこれまでの働き方は、始業時間一つとっても、非常に画一的で、多様性に欠けたものであると言わざるをえないと思います。しかし、グローバル化で多様性が求められ、これから少子高齢社会がますます深刻化しそうな現在、働き方にもっと多様性が求められています。フレックスタイム制の導入は、働き方に少しでも多様性をもたせ、日本社会を持続可能なものにするための第一歩であると考えます。