無償アップグレード後にWindows7/8.1に戻すつもりでWindows10へのアップグレードを行う場合の注意点
投稿日:2016年05月04日
最終更新日:
もくじ
- アップグレードに必要なマシンスペック
- アップグレード前にするべきこと
- アップグレード後の注意点
アップグレードに必要なマシンスペック
Windows10を実行するために必要なマシンスペックは以下のとおりになります。
- CPU…1GHz以上(PAE,NX,SSE2をサポートしている必要がある。64bit版の場合は更にCMPXCHG16b,LAHF/SAHF,PrefetchWのサポートも必要。)
- メモリ…32bit版なら1GB以上必要。64bit版なら2GB以上必要。
- ストレージ…32bit版なら16GB以上、64bit版なら20GB以上必要。
- ディスプレイ(画面解像度)…800×600以上。
- GPU…DirectX 9以上(WDDM 1.0 ドライバー)
参考までに、Windows7/8.1を実行するために必要なマシンスペックも掲載します。Windows7は2009年10月に一般販売を開始、Windows8.1は2013年10月から(Windows8は2012年10月から)一般販売開始です。
- CPU…1GHz以上(Windows8.1の場合はPAE,NX,SSE2のサポートを要求。64bit版Windows8.1の場合は更にCMPXCHG16b,LAHF/SAHF,PrefetchWのサポートを要求。Windows7の場合は不明)
- メモリ…32bit版なら1GB以上必要。64bit版なら2GB以上必要。
- ストレージ…32bit版なら16GB以上、64bit版なら20GB以上必要。
- GPU…DirectX 9以上(WDDM 1.0 ドライバー)
アップグレードする前にCPUがPAE,NX,SSE2といった機能をきちんとサポートしているかをきちんと確認する必要があります(確認方法はこちらで解説)。また、アップグレードの場合はストレージに相応の空き容量が必要になるので、Cドライブにはそれなりの空き容量を確保しましょう(Cドライブに何でもかんでも詰め込んでいる場合は、なんとか頑張ってユーザーが作成したファイルを外付けHDDなどに追い出して空き容量を確保して下さい)。
アップグレード前にするべきこと
アップグレードを実行する前に、以下のことはしておくべきです。
- マシンスペックの確認
- (Cドライブの)空き容量の確保
- 現在使用しているログインパスワードの確認
- データや設定(ブラウザのブックマークなど)のバックアップ
- 心の準備
アップグレード後の注意点
Windows10へのアップグレード実行後に旧OS(Windows7/8.1)に戻すためには、以下の条件を満たしている必要があります。
- アップグレード後1ヶ月以内
- Windows.oldフォルダと$WINDOWS.~BTフォルダ(いずれも通常はCドライブに存在)の内容がきちんと保持されていること
- アップグレード後に新規ユーザーアカウントを追加していないこと(追加した場合はそのアカウントを削除すればOK)
- Windows7/8.1で使用していたログインパスワードを覚えていること
- 「このPCを初期状態に戻す」機能や「システムファイルのクリーンアップ」機能を使用していないこと
- Cドライブの空き容量がそれなりにあること
- ドライブ構成を変更していないこと
OSをもとに戻すつもりの場合は、アップグレード後1ヶ月以内は下手にシステムに変更を加えないほうがいいでしょう。将来のアップグレード権確保のために一時的にWindows10にする場合は、アップグレード後は下手に操作せずにさっさと旧OSに戻したほうがいいかもしれません。なお、アップグレードから1ヶ月経過後も、Windows7/8.1を再インストールすることは可能なので安心して下さい(データの引き継ぎ等は流石に無理がありますが…)。
参考リンク
- 最小ハードウェア要件 – Windows 10 hardware dev
- Windows 10 の仕様とシステム要件 – マイクロソフト
- Windows 7 のシステム要件 – Windows ヘルプ
- Windows10まとめ – VMware Fusion7でも使えるよ♪ | eye4brain
- システム要件 – Microsoft Windows
- Windows 10 の回復オプション – Windows ヘルプ
- Windows10にアップグレードした後、元のOSに戻す方法(ぼくんちのTV別館)
- Tech TIPS:アップグレードしたWindows 10を元のWindows 7/8.1に戻す(復元する) (1/2) – @IT