Windows10に無償アップグレードしたPCは、2016年7月28日以降もWindows10再インストールが可能(ただしインストールメディアは2016年7月28日までに作成する必要あり)

何としてもWindows10へのアップグレードを推し進めたいMicrosoftと、なんとかしてアップグレードを阻止(先送り)したいWindows7/8.1ユーザーの戦いが続いているのはWindowsユーザーの多くが知っているのではないでしょうか。しかし、無償アップグレードが可能な期間は2016年7月28日に終了することと、Windows7のサポートが2020年1月に終了することを考えれば、そろそろWindows10へのアップグレードを検討すべき時期に差し掛かっているのではないかと思います。

もくじ

  • Windows10にアップグレードするメリット・デメリット
  • ライセンスの扱いや無償アップグレード期間経過後のWindows10再インストールなど
  • 結局どうすればいいの?

Windows10にアップグレードするメリット・デメリット

Windows10にアップグレードすることには、以下の様なメリットが有ると思われます。

  • PCの延命(Windows10にすることでセキュリティアップデートを受けられる期間が伸びる)
  • 最新の機能を使える
  • Windows10へのアップグレードを回避するための手間から解放される

セキュリティアップデートを受けられる期間が伸びるのは、Windows10に移行する最大のメリットではないかと思います。特にWindows7の場合は2020年1月をもってサポート期間が終了するため、Windows10へのアップグレードを行ってサポート期間を伸ばす(PCを延命する)のは有力な選択肢になります(PCが壊れたら元も子もないですが)。そもそもMicrosoftがあそこまで熱心にWindows10へのアップグレードを推し進めている理由の一つが「Windows7を駆逐する」ためだと思われるので(WindowsXPの二の舞は避けたい)…

また、「最新の機能が使える」というのもユーザーによってはメリットになるでしょう。将来的には新しいソフトやハード等のWindows7/8.1向けのサポートが切られる可能性があるので、新しい物を使いたい場合はWindows10にしておくのも悪くないでしょう。また、最後の「Windows10へのアップグレードを回避するための手間から解放される」のがWindows10にアップグレードする最大のメリットだという人ももしかしたらいるかもしれません。

一方で、メリットがあればデメリットも有るのが世の常です。Windows10にアップグレードするデメリットは以下

  • アップグレード時・アップグレード後にトラブルが発生するリスクが有る
  • 今まで使っていた機能が使えなくなる場合がある
  • アップグレード作業が面倒くさい
  • デフォルトの設定のままだと各種情報がMicrosoftに送信される

アップグレードを行う前に、データのバックアップを取ることはもちろん、ちゃんとPC本体や周辺機器、使用するソフトがWindows10に対応しているかどうかを確かめてアップグレードしましょう。また、各種情報がMicrosoftに送信されるのが気になる場合は(と言うか気にならなくても)、プライバシーに関する設定はキチンと行いましょう(参考リンク→Windows 10のツボ(16):Windows 10のプライバシー設定はデフォルトのままだと危険? (1/2) – ITmedia PC USER)。

ライセンスの扱いや無償アップグレード期間経過後のWindows10再インストールなど

さて、無償アップグレードを行うときに気になるのがライセンスの取り扱いですが、これについてはそこまで心配することはないと思います。Windows10アップグレード後も、1ヶ月以内であればWindowsの機能で旧OSに戻すことが可能ですし、1ヶ月経過後も旧OSのインストールディスク等を用いて戻すことが可能(Windows7/8.1のライセンスは有効)だそうです(参考リンク→ASCII.jp:「Windows 10 無償アップデート」に絡むライセンスの扱いを調査! (1/2)|ズバッと解決! Windows 10探偵団)

また、無償アップグレードを利用してWindows10にアップグレードした後、Windows10の再インストールを実行することも(無償アップグレードの期間が切れても)できるようです。無償アップグレードを1回使えばそのPCにはWindows10を再インストールできるようになるので、無償アップグレードができるうちに1回Windows10にしておくのもいいと思います(その後すぐに旧OSに戻っても大丈夫なはず)。Windows10のインストールメディアは無償アップグレード期間内に作成しておく必要がありそうです。当ブログにはインストールメディアの作り方解説もありますので、参考までに。(参考リンク→ASCII.jp:「Windows 10 無償アップデート」に絡むライセンスの扱いを調査! (1/2)|ズバッと解決! Windows 10探偵団)

結局どうすればいいの?

私としては、1回無償アップグレードを使ってWindows10をインストールする権利の取得とWindows10のインストールメディアの作成を済ませておくことをおすすめしたいと思います。特にWindows7はどうあがいても2020年1月にはサポートが切れるので、Windows10にアップグレードできる権利を確保してPCの延命を図るべきです。Windows8.1の場合も、折角の無償アップグレードを放棄するのは流石にもったいない気がします。とはいえ、OSのアップグレードともなるとそれなりに面倒なこともあるので、ある程度まとまった時間が取れるときに行うようにしましょう。アップグレードした時の記録はこちら

参考リンク

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コメント

  1. nanasi  | 05/05 0:21
    冷静に考えて、Windows7を今使っている人が、2020年にサポートが切れると して、その時点で同じPCを5年以上使用しているという計算になると おもうのですが、実際、2020年になった際にも今のPCがそのまま正常に 動き続け、かつスペック的に問題がないという補償があるとどれだけの人が 思っているのでしょうか?
  2. koguma  | 05/05 11:51
    まあ5年も経てばPCも経年劣化してもおかしくはないですし、スペックの問題も出るかもしれません。しかしながら、環境移行を先送りを重ねた結果、2020年になっても現在のマシンを使っているという可能性もまた存在します。Windows10へのアップグレードは、あくまでも選択肢の一つです。
  3. 匿名  | 08/02 7:10
    スカイレイク以降のCPUは2018年でサポートが切れるので スカイレイク以降で買ってる人は余裕でサポート切れるまで使い続ける人だらけですよ
  4. popoca  | 09/05 16:12
    不具合が出てWin10の再インストールをする羽目になりましたが、 MSのサイトからダウンロードしたインストーラーが普通に使えました。 インストールの時に再インストールを選択してプロダクトキーの入力も スキップして大丈夫でした。なのでアップグレードも大丈夫なのでは という気がします。 メーカーのバンドルソフトはパーになりましたが、緊急時でも このツールが無期限に使用できれば心強いです。
  5. 匿名  | 09/17 1:21
    既にwin10にアップグレードしてあったのに、再びアップグレードのメールが入り、version upされたのかと早とちりして、変更OKにしてしまったのですが、 変更後edgeの画面が変わったり、そのほかにも不都合が生じ、今回の変更を取り消して、元のwin10に戻したいのですが、ネットで探しても私のようなおバカはいないみたいで、困っています。戻す方法を教えて下さい。 wordで作業していて、edgeで検索しようと思うと、edgeを開いてもすぐにword画面になってしまい、画面左下の「〇ここに入力して検索」も利用できません。 よろしくお願いいたします。