サブドメインごとにGoogle Analyticsを使用する際に、全サイトのアクセス除外設定用のCookieを同一ブラウザに共存させる
投稿日:2017年12月20日
最終更新日:
もくじ
- サブドメインで複数サイトを運用する場合にGoogle Analyticsでのアクセス除外設定用のCookieを(デフォルトの設定では)共存させられない理由
- 各サイトのGoogle Analyticsでのアクセス除外設定用のCookieを共存させるための設定
サブドメインで複数サイトを運用する場合にGoogle Analyticsでのアクセス除外設定用のCookieを(デフォルトの設定では)共存させられない理由
サブドメインを使用して複数のWEBサイトを運用し、各サイトでGoogle Analyticsを使用してアクセス解析をするとしましょう。アクセス解析を正確に行うためには、自分自身のアクセスを除外する必要がありますから、何かしらの手段でそのための設定を行うことになります。
ブラウザのCookieを使用してアクセス除外設定を行う手順はこちらの記事で解説していますが、デフォルトの設定のままでは問題が発生することがあります。デフォルトの設定のままアクセス除外設定用のCookieを生成すると、アクセス除外設定用のCookieのドメインの範囲がWEBサイトのルートドメイン(当ブログ…neoblog.itniti.netの場合は itniti.net の部分)に設定され、同一のルートドメインにぶら下がるサブドメイン間ではCookieを共有することになるのです。
そのため、
- あるルートドメインにぶら下がるサブドメインで運用しているサイトA(hoge.example.com)でGoogle Analyticsのアクセス除外設定を行う→アクセス除外設定用のCookie(ドメインの範囲:example.com)が書き込まれる
- サイトAと同一のルートドメインにぶら下がるサブドメインで運用しているサイトB(fuga.example.com)Google Analyticsのアクセス除外設定を行う→アクセス除外設定用のCookie(ドメインの範囲:example.com)が書き込まれる
- この時にアクセス除外設定用のCookieはサイトBの設定で上書きされ、サイトAに対しては効力を発揮しなくなる
しかし、このページで解説する設定を行うことで、上の例におけるサイトA用のアクセス除外設定用のCookieとサイトB用のアクセス除外設定用のCookieを同一ブラウザ内で共存させることが可能になります。
各サイトのGoogle Analyticsでのアクセス除外設定用のCookieを共存させるための設定
先述したような問題を回避するためには、
- Google Analyticsのアクセス除外設定に使うCookieのドメイン範囲を絞り込む(上の例ではドメイン範囲を hoge.example.com や fuga.example.com にする)
- その上で、各サイトでGoogle Analyticsのアクセス除外設定を行い、ブラウザにアクセス除外設定用のCookieを保存する
CookieとJavaScriptを有効にしてアクセスすれば、自分のアクセスを除外するCookieがブラウザに保存されます。
Cookieを自分で削除しなければ、2年間保存されます。
後は作成したHTMLを自分あるいはアクセスを除外したい関係者以外の人がアクセスできない秘密の場所にアップロードし、ブラウザでアクセスすればアクセス除外設定用のCookieが生成されます。ただし、秘密の場所はアクセス除外設定を適用したいWEBサイトと同一のドメインである必要があります。HTMLタグ以外で設定手順の違いはないので、後の設定はこちらの記事の解説をご覧ください。