学校における「文武両道」は「勉強と部活の両立」と解釈されることがあるが、両立するものは別に部活でなくてもいいし、勉強一本でもそれはそれで良いのではないか?

学校において、「文武両道」と言ったら大抵は「勉強と部活の両立」と解釈されると思います。しかし、両立するものは別に部活でなくたって(アルバイトや資格取得、ボランティア活動、遊びなどでも)良いはずですし、勉強一本でもそれはそれで良いのではないかと思います。

なぜ学校は「文武両道」で両立するものを「勉強」と「部活」に限定するのだろうか(「勉強」はまだ理解できるが)?

  • 学校において、「文武両道」の意味は「勉強と部活の両立」とされる。だが、部活はあくまでも任意活動のオプションだ。よって「文武両道」は「勉強と(何かしらの任意活動)の両立」と解釈することが出来る。部活以外のものとの両立でも良いはずだ。
  • 「勉強とアルバイトの両立」なら学費や小遣いが手に入るし、「勉強と資格取得の両立」で取得した資格はきっと何かの役に立つ。「勉強とボランティア活動の両立」で得た経験も何かの役に立つだろうし、「勉強と遊びの両立」で遊びまくるのもそれはそれでいい経験になると思う。両立を放棄して勉強一本でやっていくのもそれはそれでありかもしれないが。少なくとも部活動に固執する必要はない。

両立するものは別に部活でなくたって良い。部活はあくまでも「やりたい人だけがやるもの」だから。

「文武両道」を掲げ、生徒に対して「勉強と部活を両立しろ」という教育を行う学校があります。勉強と部活のうち、勉強はまだ理解できます。そもそも勉強するために学校に通うわけですから。高校大学ともなればテストでそれなりの点数を取らなければ単位は修得できず、単位を取れなければ卒業することも出来ません。しかし、部活動はあくまでも「任意活動」であり、「やりたくない人はやらなくても法的に全く問題ない」ものです。少なくとも、学校の権限で生徒に対して「部活やれ」と強制することは出来ません。「お前はこの前テストで赤点だったから当面部活は禁止する」と言うのはまだ理解できますが。

さて、部活動が任意活動であるからには、「文武両道」の解釈も変更せねばなりません。これまでの解釈は「勉強と部活の両立」でしたが、部活動は任意活動なので(証明はこちら)、「文武両道」は「勉強と(何かしらの任意活動)の両立」と解釈できます。(何かしらの任意活動)に入るものは、部活でなくとも良いのです。アルバイト、資格取得、ボランティア活動、遊びなどなど。

両立するものいろいろ

勉強とアルバイトの両立であれば、進学資金や自分の小遣い、あるいは現在通っている学校の学費などを自分で稼ぐことが出来ます。現在は校則で生徒のアルバイトを禁止している(許可制にしている)学校もあるようですが、生徒のすべてが経済的に恵まれているわけではないということを考慮すれば、(もちろんブラックバイト対策は必要ですが)学校側で生徒のアルバイトを禁止するのはおかしいのではないかと思います。学校は生徒が勉強とアルバイトの両立をできるように、生徒が休日放課後に行う活動を制限しないように校則を改める必要があると考えます。

勉強と資格取得を両立した場合は、取得した資格は将来なにかの役に立つでしょう。中高生でも(理論上)取得可能な資格はいろいろありますが、筆者が知っているものとしては、

  • 基本情報技術者 …受験資格の制限がない。上位資格の応用情報技術者も同様。ちなみに筆者は2016年4月の基本情報技術者試験で合格。その時の記録はこちら
  • 危険物取扱者(乙種・丙種) …受験資格の制限がない。危険物取扱者(乙種)取得を足がかりに上位資格の危険物取扱者(甲種)取得を目指すことも可能。基本的には乙種第4類危険物取扱者(乙4)から攻略するのがセオリー。危険物取扱者(丙種)は乙4の下位互換。
  • 危険物取扱者(甲種) …危険物取扱者(乙種)を特定の組み合わせで4種類以上取得すれば中高生でも受験可能。詳細は各自ググってください。
  • 第二種電気工事士 …受験資格の制限がない。
…などがあります。何か一つでも資格を取得できれば、何かの役に立つかと思います。資格試験の勉強をしているうちに、自分の得意分野が見つかるかもしれません。

アルバイトや資格取得でなくとも、ボランティア活動をしても良いかもしれませんし、いっそのこと時間の余裕を全部遊びに振り向けたって良いと思います。私も怠惰なダメ人間ですが、流石にどこかしらのタイミングでオケツが炎上して学校の宿題はそれなりにきちんと討伐しましたし、ごく最近ではありますが基本情報技術者試験もなんとか攻略出来ました。遊べるうちにしっかり遊んでおくことも、人生が長くなったことを考えれば必要なことかもしれません。

いずれにせよ、学校が「文武両道」を掲げているとは言っても、部活動に固執する必要はありません(勉強の方は少なくとも赤点回避レベルにはやっておく必要があるのではないかと)。勉強と両立するものはアルバイトでも資格取得でもいいと思いますし、ボランティア活動や遊びというのもありだと思います。両立を放棄して勉強一本で行くのもそれはそれでありかもしれません。が、部活動中心の生活をする必要性は薄い…というか、ないです。

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