カテゴリ:学校・教育関連

「高等学校卒業程度認定試験」とはなんぞや?

投稿日:2016年07月12日
最終更新日:

「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験、高認)」は、文部科学省が実施している試験です。合格者は「高校を卒業した人と同等の学力がある」とみなされ、大学や専門学校などの受験資格を得ることが出来ます。

もくじ

  • 「高等学校卒業程度認定試験」の受験資格
  • 「高等学校卒業程度認定試験」を受験するメリット
  • 受験科目と科目免除について
  • 受験するなら
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「高校は義務教育ではない」という理屈は正しいかもしれない。だからこそ、高校ではもっと多様性を認めなければならない。

投稿日:2016年07月11日
最終更新日:

「高校は義務教育ではない」という理屈は、日本において2016年地点では正しいです。そして、義務教育ではないというのであれば、高校ではこれまで以上に多様性を認め、受け入れていく必要があると考えます。

義務教育ではないのだから、(全日制)高校にはもっと多様な年齢層の人が通っていたっておかしくない。仕事をしている人が通っていてもいいはずだし、自分のペースで(留年しながらでも)じっくり学ぶ人がいてもいいはずだ。

  • 日本の法律では高校に入学できる年齢・卒業できる年齢の上限は存在しない(在学年限の規定は各学校によるが)。授業料無償化の対象から外れても良いというのであれば、すでに高校を卒業した人がもう一度高校に入学することも特に法律で制限されているわけではない。だからすでに仕事をしている人がもう一度高校に入学して勉強をやり直してもいいし、自分のペースで(留年しながらでも)じっくり学ぶ人がいても何ら問題はない。
  • だが現実には、全日制高校に在籍する生徒の殆どが15歳~18歳である(一般的に「高校生」と言われる年代)。それ以外の年齢層の人が入学することが想定されているとは言い難い。学年制を敷いた上で同一学年に在籍する生徒の年齢を統一すれば、確かに生徒の管理という面では楽できるだろう。アルバイト禁止の校則や免許取得禁止の校則を押し通せるのも生徒の殆どが15歳~18歳であるからだろう。まさか30歳の生徒に対して「アルバイト(仕事)も免許取得も禁止」とは言えまい。
  • 全日制高校は多様性が考慮されていないが故の制約(アルバイト禁止、免許取得禁止、部活動への加入義務、など)が多い面もある。これによって「一般的な高校生」の枠からはみ出した高校生は定時制・通信制高校に追いやられるか、高校で学ぶ機会そのものを奪われることになる。「高校は義務教育ではないから云々」のフレーズは生徒指導の場面か授業料無償化不要論を唱える人くらいしか使っていない気がするが、義務教育でないというのならばもっと多様性を認め、受け入れていく必要があるのではないかと考える。
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部活動はあくまでも「やってもやらなくても良い任意活動」だ。よって、「部活動で優秀な実績を残したから教員免許状更新講習を免除」というのは問題があると考える。教員の本業は授業である。当たり前だが。

投稿日:2016年07月10日
最終更新日:

日本においては「教員免許更新制」が敷かれています。教員免許にも有効期限が設けられ、更新するためには運転免許を更新するときのように免許状更新講習を受講する必要があります。受講しなければ当然ながら教員免許が失効します。…しかし、特定の地域では「部活動で優秀な実績を残す」事によって、免許状更新講習が免除されるというのです。

「優秀な授業(本業)をしているから教員免許状更新講習を免除」ならまだ理解できなくもないが、「部活動(副業)で優秀な実績を残したから教員免許状更新講習を免除」というのは理解不能。何があったというのか。

  • 教員免許更新制が敷かれている理由は、「その時々で求められる教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得る」ためだ(文部科学省のサイトより丸コピ)。教員の本業は「授業」だから、授業に必要な知識技能をきちんとアップデートさせるために免許が更新制になり、更新の際には免許状更新講習を受けさせることになったのだろう。
  • さて、先述した通りだが、教員の本業はあくまでも「授業」である。部活動は「別にやらなくても法的に全く問題ない趣味レベルのボランティア」である(本来は)。「(賃金が支給されない)副業」と言い換えても良いかもしれない。部活動によって休日が消し飛んだりサービス残業が発生しているのも問題だが、「部活動で優秀な実績を残したから教員免許状更新講習を免除」というのも問題である。
  • 「部活動で優秀な実績を残したから教員免許状更新講習を免除」というのは、例えるなら「看護師免許所持者が自動車運転免許を更新するときの講習を免除される」ようなものである。看護師としての技能と自動車を運転する技能のどこに関連性があるのだろうか。看護師としての技能が優れているからといっても、自動車運転免許を更新するときには必要な講習をキチンと受けなければならない。これと同様に、授業を行う技能と部活の指導をする技能の関連性は高いとはいえない。野球の指導者として優れていてもそれだけで数学の授業ができるわけではないし、体育の授業でも野球だけをやるわけではない。よって、「部活動で優秀な実績を残したから教員免許状更新講習を免除」というのは問題だと考える。
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学校の野球部には部活動の問題点が凝縮されている。生徒も教員も無休。部活問題は速やかに完全解決されなければならない。

投稿日:2016年07月07日
最終更新日:

日本の学校には高確率で置かれている野球部(特に高校野球)には、部活動の様々な問題点がこれでもかというくらい凝縮されています。Twitterには「#部活問題のラスボス」というハッシュタグまであります。野球部のことです。

生徒や教師を強制的に動員する。休みが取れない。体罰や無茶苦茶な慣習が未だ根強く残っている。その他の問題も数知れず。まさしく「部活問題のラスボス」の称号にふさわしい部活動、それが野球部だ。

  • 高野連の号令で県内の高校の野球部の全員に県内の高校野球の決勝戦の観戦を命じたり、新任の先生に無休無給の顧問業務を押し付けたり(これは野球部に限らず)、学校によっては生徒に対して部活動への加入義務を課したり(これも野球部に限らず)。生徒も生徒で無休の練習。プロみたいに野球で報酬をもらっているわけでもないのに、野球に全力を投じることを要求(強要)されることも多々ある。野球部は魔境だ。
  • 意味不明な慣習がまかり通ったり、未だに体罰の根絶が出来なかったり。甲子園という名の残酷ショーも今だ健在。朝日新聞などのマスコミとも手を組んで現行のシステムを維持しているだけに余計にたちが悪い。やはり野球部には「部活問題のラスボス」の称号が相応しい。
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どうしても組体操のピラミッドをやりたい場合は、事前に金属製の足場をピラミッド状に建設し、その上に(ピラミッドをやりたい)子どもたちが登ればいい。どこからどう見ても立派なピラミッドだ。

投稿日:2016年06月27日
最終更新日:

組体操問題がニュースを騒がせ、いよいよ組体操に規制を課す自治体も現れました。安全な足場のないピラミッドやタワーの高層化など正気の沙汰ではありません。にも関わらず、この期に及んで高層ピラミッド・タワーをやらかす学校があるらしいです(巨大組体操つづける学校 自治体禁止でも実施、最高段数を記録、頂点から垂れ幕…(内田良) – 個人 – Yahoo!ニュースより)。どうしても高層建築をやりたいのならば、事前に金属製の頑丈な足場を建設してはどうでしょうか。

大人だって2メートル以上での高所作業には足場や命綱の用意が必要なのだから、子供にだって安全装備が必要だ。

  • 大人(労働者)が地上から2メートル以上の場所で作業する場合は、労働安全衛生規則によってきちんとした足場や命綱を用意しなければならないことが定められている。大人だって高所作業をするときには命を守るために足場を使うのだから、子供だって組体操の高層建築をするなら足場が必要(本来ならば組体操の高層建築は直ちに止めるべきなのだが)。
  • ピラミッドやタワーは、高いところに登る子どもたちにも地獄だが、土台となって重さに耐える子どもたちにも地獄だ。ひとたび崩壊すれば上の子供は墜落して骨折するし、下の子供も重さで潰される。学習指導要領にも組体操をやれなどとは一言も書いていないのに。ましてや高層建築物を作れなどとは誰も言っていない。本来ならば、ピラミッドやタワーは廃止しなければならない。
  • それでもなおピラミッドやタワーを続行するというのであれば、上に登る子供の体を支えるのは土台の子供ではなく、頑丈な金属製の足場でなければならない。工事現場で使うような頑丈な足場をピラミッド状に組み上げ、その上に子どもたちが乗って行く。子どもたちは任意参加。地震対策に命綱と安全ヘルメットも必要だし、足場にはきちんと手すりもつけるべき。どこからどう見ても立派でなおかつこれまでよりも安全なピラミッドだ。
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部活免役心得。高校の部活問題から逃れるために残された選択肢は「通信制高校」と「高卒認定試験」かもしれない。

投稿日:2016年06月19日
最終更新日:

高校というとどうしても全日制の普通科高校(いわゆる「普通の高校」)を思い浮かべる方も多いかとは思いますが、全日制高校だけが高校ではありません。部活問題を回避する道もきちんと用意されています。

進路選択の自由を最大限に活用すれば、部活問題を回避しながら大学受験資格も高卒の学歴も確保できる。文部科学省のお慈悲だろうか。

  • 全日制普通科高校だけが高校ではない。定時制高校や通信制高校もあるし、大学受験資格が欲しい場合は高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験・高認)もある。勉強を継続するための自己管理は大変かもしれないが、それでも選択肢が用意されているのが高校(後期中等教育)の特徴か。部活問題を回避するときにも、これらの選択肢は大いに使える。
  • 定時制高校には多様な背景を持つ人が通っているから、おそらく生徒に部活への加入を義務付けるような愚行はしないだろう(要確認)。通信制高校ならば毎日通う必要はないから(時々スクーリングで通うことにはなるが)、地理的な制約をさほど気にせずに選択できる。大学などに進学してきちんと卒業するつもりならば、高等学校卒業程度認定試験で大学の受験資格を確保するという手も(いずれにせよ、大学を受験するならそれに対応するための勉強は必要)。
  • ともあれ、全日制普通科高校以外にも選択肢があるのが高校(後期中等教育)。「部活なんざ二度とやりたくねえ!!でもこの辺の高校はみんな部活に入れよ的な空気を放ってるぜこんちくしょう!!」という中学生の皆さんや、「部活やりたくねえ!!でもうちの高校は部活への加入が義務になってるぜファッキン」という高校生の皆さんは、一度真剣に「通信制高校」や「高卒認定試験」などの選択肢を考えてみる価値が有るかもしれない。
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