大手キャリアも、音声定額がない(そして安い)プランを作ってもいいのではないか。
投稿日:2015年12月27日
最終更新日:
通話定額を無駄と捉える人もいる
- 通話定額があれば、たくさん通話しても料金は上がらない。一方で、通話時間0分でも、きっちり通話定額の料金をとられる。音声通話をほとんどしない人はこれが原因で格安SIMへの移住を決意する部分もあるのではないか。通話完全従量制のプランがないとそういう顧客は逃げていく。
- 月あたり通信量1GBのユーザー向けの格安プランを作っても、音声定額がセットでは真のライトユーザーを繋ぎ止めるのは難しい。
- そろそろ音声定額が不要なユーザー向けの料金プランが必要。格安SIMは通話完全従量制のプランが標準的。大手もプランの選択肢を増やしてもいいのでは?
通話定額で高騰する料金、縛られるプラン選択
例えばauのiPhoneの料金プラン(シミュレーターはこちら)では、通話定額なし(LTEプラン)を選ぶと、データ量が7GBに固定され、真のライトユーザー(通話時間・データ使用量とも少なめ)とデータだけヘビーユーザー(通話時間少なめ・データ使用量多め)は不本意なプラン選択を余儀なくされます。そして、そういったユーザーの一部は格安SIMへの移住を決意することになります。通話定額の契約とデータ量の選択権がセットとはこれいかに。
また、相変わらず2年縛りの要素は健在です。2年縛りを飲むか、月額料金の高騰を飲むか。ユーザーはここでも不利な選択を迫られます。格安SIMの場合は「最初の6ヶ月だけ縛って、あとは解約も継続も自由(U-mobileの場合)」というスタイルのところもあります。2年縛りによって、一旦捕らえたユーザーを絶対に他社に移住させないという意図が露骨に見えます。
散々殿様商売やらかしてしまった大手キャリア。今こそユーザー本位の料金体系を!!
日本において、携帯電話業界はこれまで大手3社が支配的な地位にいました。市場の独占が進み、カルテルを疑いたくなる難解で高額な料金体系といい、ユーザーの逃亡を阻害する2年縛りといい、さんざん好き勝手やらかしていたと思います。それによって格安SIMへの顧客の流出が進み、政府からは「ライトユーザー向けの料金プランを作れ」と言われ、ようやく重い腰を上げて料金プラン改革に乗り出す…かはまだ疑わしいところです。
ケータイはもはや日本における必須級のインフラと化してきました。経営の安定のために多少高額になるのは仕方ないかもしれませんが、それにしたって限度というものがあります。そろそろ本気でユーザー本位の料金プランを用意しないと、格安SIMへの顧客の流出がますます進行し、現在の大手3社は回線インフラを整備するだけの会社に化す可能性も否定できません。本気でユーザーを繋ぎとめようと思うなら、ここで改革を始められるかが分岐点になると思います。