ベーシックインカムは日本にも必要だと思う。様々な分野で人間が人工知能に取って代わられ、失業者があふれるなら、人間が完全に労働から解放されるまでの過渡期をしのぐための何かが必要。

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現在、人工知能は物凄い勢いで発達しています。将来は人工知能などによって人間が完全に労働から解放され、一生遊んで暮らせる時代が来る可能性だってあるわけですが、そこに至るまでの過渡期には失業者があふれかえることでしょう。この過渡期をしのぐためにも、行き詰まりを迎えた社会保障制度を再構築するためにも、そろそろ日本でも「ベーシックインカム」の導入を真剣に考える必要があると考えます。

もくじ

  • 現在は労働の対価として収入を得て生活している人が多いが、人工知能が発達するとそれができなくなる人が大量発生する恐れがある
  • 問題は山積しているが、社会保障の再構築は必要であり不可避。ベーシックインカムは日本にも必要だ

現在は労働の対価として収入を得て生活している人が多いが、人工知能が発達するとそれができなくなる人が大量発生する恐れがある

本題に入る前に、まずは「ベーシックインカム」について簡単な説明をしましょう。ベーシックインカムとは、全ての国民に対して一定額の金銭を定期的に国等から支給し、(理想的には)それによって最低限の生活は出来るようにしてしまおうという制度です。仕事等で別の収入を得てもベーシックインカムが減額されることはなく(仕事で得た収入について所得税は取られますが)、よりよい生活のためにお金が必要だという人はベーシックインカムを貰いながら働くなどしてお金を稼ぐこともできます。生活保護や雇用保険、年金などが担ってきた役割は全てベーシックインカムが引き受けるので社会保障制度は今よりも分かりやすいものになります。

それでは本題に入りましょう。2017年現在、日本には労働の対価として収入を得て、それによって生活している人が大変多いです。人類がこの世に生まれてから現在に至るまで、人々はいつの時代にも何かしらの仕事を行い、それによって命をつないできました。古代なら狩猟などが仕事になりますし、現在も農耕を主な仕事とする人は存在します。

しかし、現在は人工知能が物凄い勢いで発達しています。まだ完全自動運転の自動車は市販されていませんが、自動ブレーキ等の自動運転自動車を構成するであろうパーツの一部は既に市販されている車にも実装され始めています。自動車に限らず、様々な分野で人工知能は発達し、いよいよ人間の代わりに人工知能が仕事をする時代が現実味を帯びてきています。

もし将来人工知能が人間の代わりに全ての仕事を完璧に行えるレベルまで発達すれば、人類は仕事から解放され、一生を遊んで暮らすことさえ可能になるかもしれません。好きなことに打ち込んで一生を終えることが出来る、ある意味で理想的な時代です。

ただ、そこに至るまでの道のりは決して平坦なものではありません。人工知能が人間の代わりに仕事をするようになれば、その分人間が行う仕事は少なくなり、少ない求人に多くの求職者が群がることになります。仕事をしなければ金銭を得られず生きていけないという構造が変化するまでの間は、どんなに競争が厳しくとも人々は何とかして仕事にありつかねばならないわけです。就活は今よりもさらに地獄になりますし、就職した後も仕事ができなければ容赦なく解雇されてしまうことでしょう。

労働によって生きる糧を得る現代から労働から解放され一生遊んで暮らせるようになる理想的な将来への過渡期は、「残された少ない人間用の仕事を多くの人間が奪い合う」ような時代になる可能性があります。失業者が溢れかえり、社会不安も増大します。生存競争は今よりも苛烈なものになるでしょう。そしてそのような地獄の未来は、日本の社会保障システムが再構築されなければ、日本にもやってくる可能性が大いにある未来です。

問題は山積しているが、社会保障の再構築は必要であり不可避。ベーシックインカムは日本にも必要だ

そして、労働によって生きる糧を得る現代から労働から解放され一生遊んで暮らせるようになる理想的な将来への過渡期をしのぐために有効な一手が「ベーシックインカム」の導入です。ベーシックインカムが導入されれば、就職ができなくとも最低限の食い扶持は国から貰えるので、失業しても生きていくことはできます。

また、最低限の生活は全国民が等しく保障されるようになるので、現在の生活保護制度で拾いきれていない「生活保護の受給申請をしていない生活困窮者」や「ギリギリで公的支援の対象外になっている生活困窮者」などもみんなまとめてベーシックインカムですくい上げることができるようになります。ベーシックインカムは国民全員に支給されるので、「私だけ楽をしてしまって申し訳ない」という罪悪感を抱く必要もありません。

ベーシックインカムに限らず、何かしようとした時に直面するのは財源の問題です。確かに国民全員に最低限の生活が出来る額を支給するとなると相当な金額が必要になります。しかし、ベーシックインカムを導入すれば、「生活を守るために金銭を支給する」系統の社会保障制度は全て廃止できます。私が思いつくだけでも、

  • 生活保護
  • 雇用保険
  • 公的年金
などはベーシックインカムを導入すれば廃止できます。よって、現在これらの制度に使用している財源(税収・保険料収入)はそっくりそのままベーシックインカムに使うことができます。

問題は他にも山積みですが、それでも日本の現状を鑑みれば社会保障制度の再構築は必要であり、回避することはもはや不可能です。生活保護はきちんと機能しているとは言い難く、年金は数多の若者を経済的に殺害する代物に成り果てています。もちろんベーシックインカムも完全無欠の制度ではありませんが、導入するかどうか真剣に議論するだけの価値は存在します。

人工知能によって人類が労働から解放される時代にたどり着くためには過渡期をしのぐためにベーシックインカムが必要です。また、人工知能が人間の代わりになりきれなかったとしても、行き詰まりを迎えている現在の社会保障制度を変えるときの有力な選択肢としてベーシックインカムは確かに存在します。今後の社会保障制度はどうあるべきか、またベーシックインカムを実際に導入するべきか、少しでもいいので考えてみてはいかがでしょうか。

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