カテゴリ:労働・雇用関連

最低賃金で1日8時間×週5日労働した時の賃金で、きちんと暮らしていけるだろうか?

投稿日:2016年02月26日
最終更新日:

最低賃金は、それで生活できる賃金である必要があります。ごく当たり前のことですが。

最低賃金でまともに暮らせるようにしなければ、ワーキングプアは無くならない

  • 東京都最低賃金を907円に引上げ | 東京労働局より、2015年10月1日以降の東京都の最低賃金は、時給907円である。これで1日8時間×週5日×4週間(≒1ヶ月)働くと、月収14万5,120円(ただしここから所得税や健康保険料が引かれる)。これで暮らせというのは少々酷ではないかと。一人でもかなりきつい。ましてや子供を育てるのは無理。
  • 一方で、東京都で生活保護を受けた場合は、生活保護費の計算方法を初心者向けに解説!あなたはいくらもらえる? | キャッシングのまとめによると、(30歳の単身世帯を想定すると)月8万4,540円+家賃になる。一見最低賃金で労働したほうが収入が高そうに見えるが、生活保護に付属する各種料金の免除措置(NHK受信料や国民年金保険料などは免除される)や、税金等を考慮すれば、実際には最低賃金で労働している方が生活は厳しいかもしれない(NHK受信料は月額1,260円(資料)・国民年金保険料は1万5,590円(資料))。
  • ワーキングプア(働く貧困層)問題を解決するためには、最低賃金を生活賃金にしなければならない。1日8時間×週5日×4週間(≒1ヶ月)の労働時間は160時間(1人月)。1ヶ月160時間労働した時に、きちんと生活出来るだけの賃金を得られるように、最低賃金を引き上げる必要があるだろう。
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日本の社会保障システムは機能不全に陥っている。ベーシックインカムを核にした新システムに再編してもいいのではないか?

投稿日:2016年02月25日
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日本における社会保障システムは、すでに機能不全に陥っていると思います。この現状を打開するために、「ベーシックインカム」の導入を検討する価値があるのではないでしょうか?

ベーシックインカムと社会保障

  • ベーシックインカムは、超適当に言えば「全国民に最低限生き延びるために必要なお金を支給する」システム。
  • 年金や生活保護や雇用保険(失業保険)などはベーシックインカムに一本化できるため、社会保障のシステムは現在よりも簡素になることが期待できる。わかりやすいことはいいことだ。
  • 最低限生き延びる手段がベーシックインカムによって保証されれば、ブラック企業にしがみつく必要はなくなるからブラック企業は淘汰される。「賃金が支払われないが社会的に必要な労働(家事や育児、ボランティア活動など)」も行いやすくなり、結果として暮らしやすい社会になる。
  • 課題はあるが、社会保障システムの再編が必要な現状下においては、ベーシックインカムを核にした新システムの導入を検討する価値はあるだろう。
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形式主義と過酷な訓練による残酷ショーに成り下がった消防操法大会は廃止すべき。廃止しないと消防団員の確保はできない。

投稿日:2016年02月24日
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消防団は、基本的には非常備の消防機関であり、通常は一般市民として本業を持っている人のボランティアによって構成されます(扱いは非常勤特別職地方公務員なので報酬は申し訳程度(報酬・出勤手当 | 消防団に入るには | 消防団によると年額数万円+出動1回毎に数千円)に出ますが微々たるものです)。しかし、消防団の人数は、近年減少傾向にあります(消防団に関する数値データ | 消防団データ集 | 消防団)。そして、今後も消防団としての活動を維持していくためには、消防操法大会を廃止すべきであると考えます。

実際の現場で役に立たないものを練習しても意味が無い!!消防操法大会は廃止せよ!!

  • 消防団員は通常は本業を持っている。→訓練は休日を潰して出ることになる。ならば最小の時間で最大の効果を得られるものにしなければならない。休みがないと人間は壊れる。まあこれは本業でも言えることなのだが。
  • 旧態依然とした儀式は、時間ばかり食らうダメダメな慣習。必要な儀式はあるかもしれないが、それでも団員の負担を最小化するのが最優先であろう。
  • 若い団員を集める必要があるならば、極端だと言われるくらいまで合理化を推し進め、団員への負担をとにかく減らすしかない。現代では合理性が求められる。実践で何の役にも立たない消防操法大会用の練習は無駄の極致。消防操法大会は諸悪の根源なので廃止。
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待機児童問題をどうにかするためには、ベビーシッター等の活用へかじを切り、保育サービス利用者に補助金を出すという手もある。

投稿日:2016年02月23日
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待機児童問題について、「保育園落ちた日本死ね!!!」「保育園の第一志望受かったけどやっぱり日本死ね」(いずれもはてな匿名ダイアリー)と言ったエントリーが盛り上がったり、それに対する「「保育園落ちた日本死ね!!!」って言われたけど、むしろ東京都は保育園をつくるべきではない理由 | 東京都議会議員 おときた駿 公式サイト」といった記事が投稿されたり。待機児童問題は相変わらずのようです。

ハコモノは造った後の管理があるから、財政難な自治体は新造を躊躇する。つまり保育所の新設は難しい。小規模保育やベビーシッター等の活用に転換しなければならないだろう。

  • ハコモノは、造ってハイおしまいではない(新造コストも高いが)。取り壊すまでの間は適切に管理しなければならない(お金がかかる)し、取り壊しにもお金がかかる。だから財政難な自治体としては、これ以上保育所を新設したくないというのが本音であろう。
  • そんな中で保育サービスの需要に見合う供給を作り出すには、小規模保育やベビーシッター等を活用する方向に舵を切る必要がある。利用者側に補助金を出し、保育所に行くことになってもベビーシッターを依頼することになっても、子育て世帯の経済的負担を軽減できるようにしなければならない。
  • そもそも保育サービスの需要に対して供給が少ないのは、保育士(など)の待遇があまりにもひどすぎるから。保育士の月給を一律で10万円上げるくらいのことは必要だと思う。給料と休みを増やせば、それなりに人は集まるはず。
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「昔はもっと大変だった」はある種の思考停止ワード。我慢比べ、足の引っ張り合いはもうやめよう!!

投稿日:2016年02月22日
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若者をdisる時、あるいは大変だったものをもっと楽にできるようにしようとする時(例:残業があったものをきちんと定時に帰れるようにする、育児休業や保育所の利用etc)などに、それなりの確率で「昔はもっと大変で云々」と言い出す人が湧いてきます。「昔はもっと大変だった」とかいう人は、いわゆる「老害」にカテゴライズされると思います。もう足を引っ張り合ったり、我慢するのが美徳な時代ではありません。

時代が変わればやり方も変わる。必要なのは合理的な変化であって、我慢比べや奴隷の鎖自慢、足の引っ張り合いではない!!

  • 大変だったものが楽にできるようになることは、大変喜ばしいことである。これまで強いられていた労苦から解放され、また一つ暮らしやすい世界に向けて前進するのだから。
  • 時代が変われば、物のやり方だって変わってくる。変化し続ける環境に適応して生き残るためには、人間そのものも、物のやり方も、環境に適応する方向で変化していく。足を引っ張り合っていても、やり方は改善されず、大変なことは大変なまま残り、やがて自らを破滅へ追い込んでしまう。いい加減足の引っ張り合いや我慢比べが害であることに気づくべき。
  • 我慢することは美徳でもなんでもない。我慢のし過ぎは身体に毒だ。足の引っ張り合いや我慢比べ、奴隷の鎖自慢をやめて、現状を改善していく必要があるのではないか。「昔はもっと大変だった」とかいう人は、社会が変化していることに気づいていない人だ。
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「お金=悪」ではない。自分が生活するお金を稼げなければ、雇用を生み出すこともできないのだから。

投稿日:2016年02月20日
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キレイゴトぬきにリアルを見れば、現代社会を生きる上では、どうしてもお金は必要になってきます。お金を稼ぐことは、決して悪いことではありません。全力でお金を稼ぎ、それを原資に新しい仕事を生み出し、雇用を創出する人だっています。お金を稼いでいる人を叩く人もいますが、それこそ経済を萎縮させる原因だと思います。

自分が生活出来るだけのお金を稼げなければ、人をきちんと雇うことなんてできるわけがない

  • 現代社会においては、お金を稼ぐことはどうしても必要不可欠。お金がないと生活が立ちゆかなくなるから。
  • 人に雇われることで生活資金を稼ぐ人も多い。会社員はその最たるもの。だが、それが成立するためには、お金を稼いで、他人を雇う人(団体)の存在が必要だ。
  • 人を雇うならば、労働基準法は最低限遵守しないといけないし、雇っている人の生活を左右できてしまう立場にいる覚悟も必要になってくる。これは副業を推奨することである程度緩和されるが。ともあれ、人を雇うにはお金と覚悟が必要なのだ。
  • お金を稼いでいる人を叩く人は確かに存在するが、叩くほうがおかしいと思う。足を引っ張っていては、経済は萎縮し、叩いている本人の生活も立ちゆかなくなる。
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