マイナンバーは、導入するにしても範囲を広げてはいけない。広げると国家として国民のプライバシーを侵害することになる。
投稿日:2015年11月15日
最終更新日:
マイナンバーの適用範囲を広げることは国民のプライバシーの侵害と同義だ!!
- 保険証とひも付けにします→国民の病歴の把握につながりかねない!?
- NHK受信料とひも付け(略)→よくわからないけどとにかく絶対受信料を取りたいってことだけはわかった
- 銀行口座と(略)→いくらなんでも横暴すぎる!!管理国家への布石だろこれ!!
- マイナンバーの使用範囲を広げれば広げるほど国民のプライバシーがなくなる。絶対に範囲を広げてはいけない!!
マイナンバーの悲劇
例えば韓国は、2014年に国連の世界電子政府ランキングで堂々の1位に輝いています(2010年から数えると3期目)。マイナンバーシステムがガッツリ導入されており、住所に学歴、徴兵歴、その他様々な情報が一つの番号に集約されている模様です。韓国に於いての行政手続きはマイナンバー(韓国では住民登録番号と言われる)一つあればたいていは押し切れそうな感じです。
また、韓国の住民登録番号は、公的手続きにかぎらず、不動産や自動車の購入、クレジットカードや携帯の契約までひも付けです。民間でも利用され、利用範囲は非常に広いものとなっています。しかしそれ故の弊害もありまくりです。住民登録番号を何かしらの手段で入手すれば、他人のクレジットカードの不正利用が可能になります。これだけでも十二分に大惨事ですが、これだけでは終わりません。
韓国では、オンラインゲームでも住民登録番号の入力が要求されることがあります。なので、そのオンラインゲーム会社のサーバーをハッキングできれば、住民登録番号を盗み出し、様々な悪事をはたらくことが可能になってしまうのです。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
SNSのサーバーをハッキングして3500万人分(韓国の人口の7割)の個人情報が盗まれるという事件もあったそうです。その時に住民登録番号もセットで盗まれたからさあ大変。民間の手薄なセキュリティがそのままセキュリティホールになってしまった悪例です。日本では公的機関のセキュリティだって危なっかしくてどうしようもないのでもっと悲惨なことになると思いますが。
これだけの大惨事がすでに起きているのに、まだマイナンバーを欲しますか?
マイナンバー先進国である韓国の事例を取り上げてみましたが、確定申告の手間がなくなったり、引っ越しで住民票を移す作業がスパっと完結したり、マイナンバーのメリットも申し訳程度にはあると思います。ここまでで散々Disって来たので一応補足。
しかし、マイナンバーの適用範囲を民間に広げれば、それだけ情報流出のリスクは増大します。ひも付けにするものが増えれば増えるほど、クラッカーたちもマイナンバーを付け狙うようになるでしょう。ましてや日本の公的機関は、果たして国民の個人情報を預かっているという意識があるのか疑わしい(と言うか絶対無い)事件を起こしてしまっています。年金機構の件はその最たるものです。
確かに人というものは失敗して成長するものですし、私もそれを否定はしません(むしろ学校現場における減点方式の評価は問題があると思っています)。しかし、個人情報の流出は、起こってしまったらごめんなさいでは済まない大事件です。少なくとも、私の目にはマイナンバー制度は最低最悪なクソ制度だと思っています。安保法制でゴダゴダを起こしてマイナンバーから国民の意識をそらそうとしているようにさえ思えます。
マイナンバーはもう動き出してしまっています。しかし、国家がその範囲を広げることを阻止するために、私たちは常にその動向を監視し、声を上げていかなければならないと思います。私のブログも零細というのも悲しい規模ですが、この記事を書いて叫んでいます。