応用情報技術者試験の感想と試験対策に使用した書籍など

応用情報技術者試験は、経済産業省が年2回(通例では4月・10月の第3日曜日)行う国家試験です。巷では起床試験だの何だのと言われることもありますが、私も2017年4月16日にこの試験を受け、無事に合格したので試験の感想と試験対策に使用した書籍、試験対策として行ったことなどを書き連ねていきます。

もくじ

  • 応用情報技術者試験はどのような試験か?
  • 試験対策に使用した書籍とWEBサイト

応用情報技術者試験はどのような試験か?

応用情報技術者試験は、経済産業省が年2回(通例では4月・10月の第3日曜日)行う国家試験です。自分のITに関する知識・技能を把握しまた向上させるために受験するのもいいですし、試験に合格すれば会社や学校などで何らかの特典(一時金支給・単位付与など)を得られることもあるので、自分が所属している会社・学校に試験合格による特典があったり、(特に高校生の場合は)推薦入試で使えることもあったりするので、自分のITに関する知識・技能への自信や暇があるならば受けてみると良いかもしれません(特典についてはあまり期待しないほうが良いかもしれませんが…)。

…とまあここまでの堅苦しい解説はIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公式サイトにアクセスするなりググるなりすればいくらでも出てくることでしょう。さて、基本・応用情報技術者試験の特徴としては「会場に空席が多い」ことが挙げられます。

ぶっちゃけ情報処理技術者試験は受かっても得られる特典は多くない+日曜日の朝にしっかり起きなければ試験を受けられないという点から(?)「受験申し込みはしたけど受けないでいいや~」と考える人が多いのか何なのか、とにかく空席が多いのです。私は基本情報技術者試験(2016/04)と応用情報技術者試験(2017/04)を千葉県某所の会場で受けましたが、どちらも会場には空席が目立ちました。受ける側からすれば空席が多いほうが人が少なくて快適に受験できたりもするのですが。

そして、情報処理技術者試験シーズンになると飛び出してくる単語が「起床試験」です。「日曜日の朝にしっかり起きる」ことを情報処理技術者試験の前段階に設けられた試験に見立てて「起床試験」と言うのです(興味がある方はTwitterあたりで「起床試験」と打ち込んで検索してみてください)。そして、「日曜日の朝にしっかり起きる」こと以外の試験を受けるために必要なこと(申し込み、受験料支払い、証明写真の撮影、会場にたどり着く、など)も試験に見立てる人がいたりします。

かくいう私も事前準備を試験に見立てたツイートをかましています。

まあその辺のネタについては別記事で詳述することにして、感想に移りたいと思います。昨年は基本情報技術者試験を受験し合格したのですが(その時の感想などを書いた記事はこちら)、そのときには午後試験(マーク式)の対策をろくにしないで特攻したところ、合格ラインが60点のテストで61.5点を取るというギリギリで単位をゲットする大学生みたいなことをやらかしたのであります。そのことと応用情報技術者試験では午後試験が記述式になることを鑑みて、今度は午後対策をきちんとして挑戦しようと決意し(対策に使用した書籍等は後述)、それなりに対策を行って試験当日を迎えました。

そんでもって試験当日。午前試験の方は「過去問演習で見たことがある問題が結構並んでるな~」と思いながらサクサク解き進め、1時間位でだいたい終わって早々に途中退室しました。応用では午前・午後とも試験時間は150分ありますが、午前はきちんと過去問演習をしていれば60分もかからないかもしれません。情報処理技術者試験は合格ラインを越えさえすれば合格できる(=60点でも100点でも合格は合格である)ので、午前試験では問題を解き終えて見直しまで終わったらさっさと途中退室して休憩してしまうのが良いかもしれません。

午後試験は記述式が5問(必答1問と残り10問から任意の4問を選択)です。今回は事前の勉強で自分の得意な問題(=選択する候補)がわかっていたので、そこから選択して問題を解いていきました。午後試験は1点でも多く積み上げて合格する確率を高める方針で臨んだので、結局時間いっぱいまで粘ることになりました。なお、解答用紙には11問(必答1問・選択10問)全ての解答欄が印刷されているので、問題選択に迷った場合は「とにかく気合いで頭から11問全部解いて正解率が高そうな4問を選択する」という狂気じみた方法もあります(おすすめはしません)。…今回のシステム監査の問題が難しく感じられたのは筆者の練習不足のせいでしょうか。


今回の成績を貼り付けて、この章を閉じたいと思います。

  • 午前試験:73.75点
  • 午後試験:78.00点
午後試験の問題選択
  • 問1 情報セキュリティ(必答)
  • 問4 システムアーキテクチャ
  • 問5 ネットワーク
  • 問7 組込みシステム開発
  • 問11 システム監査

試験対策に使用した書籍とWEBサイト

午前試験対策(知識のインストール)

知識を頭に詰める作業では、基本情報技術者試験に引き続きキタミ式イラストIT塾シリーズのお世話になりました。解説がイラストベースで行われており、「とにかく参考書を読み切る」ことのハードルがかなり下がっているので飽きっぽい人にもおすすめできます。ただ、この本だけで午後試験対策まで行うには少々厳しい面もあるので、午後試験については別途書籍を買うなりして対策を行う必要があるでしょう。なお、午前試験の過去問演習については優秀なWEBサイトが存在するので(後述)、午前試験の過去問題集を購入する必要はそれほど高くないと思います。

午前試験対策(過去問演習)

応用情報技術者試験の午前試験を突破するためには、過去問演習を行って問題に慣れる必要があります。過去問演習の際には応用情報技術者試験ドットコムのお世話になりました。このサイトの「過去問道場」でガンガン過去問を解いていき、間違った部分については知識を入れ直していくことで午前試験は突破できるようになるでしょう。どこかしらのタイミングで「過去問道場」にて試験回をある1回にセットし、80問全てを1~2時間以内に解き終え、7~8割以上の正解率に達することができれば午前試験はだいたいなんとかなると思われます。

午後試験対策(記述式対策・知識の補完・過去問演習)

応用情報技術者試験の午後試験は記述式なので、対策を怠って運の力に頼る方法では合格は難しいでしょう。また、「とにかく気合いで頭から11問全部解いて正解率が高そうな4問を選択する」という狂気じみた方法は極めて非効率的です。選択問題は10問から4問を選択するので、午後試験については必答問題と自分が得意な4問+1~2問(保険)に的を絞って練習するのがセオリーと言えます。

「応用情報技術者 午後問題の重点対策」では、午後問題をいかにして解いていくかがきちんと解説されています。そして、各問題についての解説もしっかり行われているので、問題演習を通じて知識の復習を行い午後試験を突破する力を付けていくことができます。なお、対策する問題数を最小限に絞りすぎると試験本番で解く予定の問題の難易度が高くても変更が効かなくなるので、1~2問程度は余分に対策を行い、当日に変更が効くようにするのがおすすめです。また、試験1ヶ月前から午後試験対策を開始して間に合わせるのは少々厳しいかもしれないので、午前試験対策がある程度できてきた段階で午後試験対策もスタートしたほうが良いかもしれません。

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