ポイントサイトで小遣い稼ぎをするときの税金問題。ポイントサイト等からの年間所得20万円(給与所得がないなら38万円)がボーダーライン。
投稿日:2016年10月16日
最終更新日:
もくじ
- 収入-経費=所得。収入から経費を差し引いた残り(所得)の金額によって、税金がかかるか否かが決まる。
- 必要になったら、確定申告はきちんとしよう
収入-経費=所得。収入から経費を差し引いた残り(所得)の金額によって、税金がかかるか否かが決まる。
アバウトすぎる説明
以下、長ったらしい説明が続きますが、長文を読みたくない方は、とりあえず次の点を意識すれば大丈夫です。
- 給与所得がある人は、ポイントサイト等からの年間収入が20万円(1ヶ月あたり1万6000円程度)を超えたら確定申告を行う
- 給与所得がない人は、ポイントサイト等からの年間収入(+その他の収入)が38万円(1ヶ月あたり3万円程度)を超えたら確定申告を行う
長ったらしい説明
まずは用語の意味をサラッと確認します。
- 収入…入ってくるお金
- 経費…お金を稼ぐために使ったお金
- 所得…1年間の収入から1年間の経費を差し引いた残りのお金
- 控除…基礎控除など、所得から差し引ける(課税対象にならないようにできる)金額
- 課税所得…所得から控除を差し引いた金額(所得税の場合、所得≦控除ならば税額はゼロ)
ポイントサイト等で小遣い稼ぎをする場合も、税金はかかります。ポイントサイトやアフィリエイト等の場合は源泉徴収がありませんから、納税の必要が生じた場合は自分で確定申告をすることになります。とはいえ、金額が少ないうちは税金もかかりませんし、確定申告の必要もありません。
具体的に言えば、所得(収入-経費)が
- 仕事をしている人(給与所得がある人)は「20万円」
- 仕事をしていない人(給与所得がない人)は「38万円」
ポイントサイト等で小遣い稼ぎをする場合、収入と経費はだいたい以下のものになると思われます。
- 収入…ポイントサイト等での収益
- 経費…ポイントサイトやASPなどでの換金手数料、WEBサイトのサーバー代、ドメイン代など
必要になったら、確定申告はきちんとしよう
めでたくポイントサイト等での所得が基準額を超えた人は、もれなく確定申告の義務が発生します。納税は国民の三大義務の一つなので、めんどくさがらずにキチンと行いましょう。脱税を疑われて国税庁などの査察が入ったり、書類送検されたりするよりはマシです。
確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。詳しくは解説しませんが、
- 初めて確定申告する人・面倒な会計処理をなるべく減らしたい人は「白色申告」(帳簿は家計簿レベルでOKだが税額は多くなる)
- 多少手間はかかっても節税したい人・たくさん稼いでいる人は「青色申告」(厳密な記帳を要求されるが控除多し)
蛇足ですが、2013年度分までは、年間所得300万円以下で白色申告をする場合は帳簿等を書かなくてもOKでした(記帳義務がない)。そのため、所得の少ない人が簡単に確定申告を済ませたい場合には白色申告を選択することが多かったようです。しかし、2014年度分からは税制改正により、所得金額にかかわらず記帳義務が発生し、書類を一定の年数の間保管することになりました。そのため、あえて白色申告を選択するメリットはかなり薄れてしまっています。
参考リンク