吹田SAにある「今だけ男」ルール禁止のポスターに、トイレ問題の深刻さが現れている
投稿日:2015年12月26日
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「今だけ男」の独自ルール適用もご遠慮くださいこれは、大阪府吹田市の名神高速道路吹田サービスエリアにて男性用トイレの入口前に貼られたポスターの一文です。ポスターに書かれた文字が「女性は使用しないで下さい」で終わっていればごく普通のポスターですが、「『今だけ男』の独自ルール適用もご遠慮ください」と書かれているあたりが問題の深刻さをいろいろな意味で物語っているのかもしれません。
トイレ問題と男女の平等
- 吹田SAのトイレマナー啓発ポスターは、女性が男性用トイレを利用することを禁止(牽制)する、ごく普通のポスター。
- 男性が女性用トイレを利用すれば即警察行き。女性が男性用トイレを利用しても大抵は特に何もない。この辺の不公平もなんだかなあと思わなくもない。
- トイレは生活する上でかならず使うものだけに、なかなか深刻な問題。トイレの設置数(絶対数・男女比)も含めて考えなければならないだろう。
トイレにおける不平等
名神吹田のサービスエリアで。
関西にはトイレが混在してるとき、「いまだけ男~!」と言いながら男子トイレに入ってくるおばちゃんが時々、出没します! pic.twitter.com/dWT7P7Aly3
— 田村太郎 (@tamurataro) 2015, 6月 7
男性が女性用トイレを利用すれば、まあまず間違いなく警察行きです。人生の終点です。一方で、女性が男性用トイレを利用しても、大抵はお咎め無しです。「切羽詰まった状態で緊急事態なんだからいいじゃないか」という声が聞こえてこなくもないですが、それだったら男性側にも緊急避難的な利用を認めなければなりません。うーむ、真の男女平等とは何なのか…
排泄は人間のごく基本的な欲求です。我慢するにも限界がありますし、そもそも排泄の我慢は体によくありません。トイレ問題は、そうした人間として基本的なところに深く関わっているだけに、かなり深刻な問題といえます。
トイレの男女平等はどのようなものか?
トイレにおける男女平等はなかなか難しい問題です。排泄するときの動作も時間も男女で結構な違いがありますから。その辺りを考えれば、トイレについては男女同数ではなく、ある程度女性用を多めに(男性用も十分に確保できる範囲で)作っておくというのも男女平等を実現するためには必要なのかもしれません。男女で同数設置するのが平等なのか、ある程度設置数に差をつけても待ち時間の格差を減らすのが平等なのか。答えは人それぞれだと思いますが、人間の基本的なところに関わるので、それなりにきちんと考える必要があると思います。