2017年度になっても部活問題は残っている。加入強制、無休(無給)地獄、長時間練習などなど。これらを駆逐し、あるべき自由を取り戻す。

新年度になりましたが、部活問題は解決されたとは言い難い状況です。今日もどこかで生徒と教員が本来ならば行かなくて良い地獄に叩き落され、一度しか無い人生をすり潰されています。部活問題という地獄は早急に解消されるべきであり、生徒と教員は本来有する自由を奪還する必要があるのです。

もくじ

  • 新年度になっても続く部活問題
  • 部活問題解決への動き

新年度になっても続く部活問題

2017年度になって1ヶ月が経とうとしていますが、部活問題に苦しむ人々の声が既にTwitterなどで上がってきています。

部活問題が未だ解決されていないことが感じられるツイート群です。さて、この記事において「部活問題」という単語は「部活動に関する諸問題の総称」という意味で使用していますが、部活動に関する諸問題を分解すると、

  • 主に教員が苦しんでいる問題
    • 部活動の顧問をすることを(勤務時間外に)強制される…法律(給特法)違反
    • 休みを取れない(労基法で定める法定休日(週1日)さえ無い場合もあり)…法律(給特法・労基法)違反
    • 専門的知識がない分野の部活動顧問を担当させられる
    • 部活動に時間を食われて他のことができない
    • 部活動関係の経費について自腹を切らされる
  • 主に生徒が苦しんでいる問題
    • 部活動への加入を強制される…学習指導要領違反
    • 一度入ったら退部・転部が制限される…学習指導要領違反
    • 休みを取れない(労基法で定める法定休日(週1日)さえ無い場合もあり)…学習指導要領及び旧文部省通達(1997年)違反
    • 部活動に時間を食われて他のことができない
  • その他
などに分けられます(実際にはもっと細かく分けられるか)。

曲がりなりにも法治国家であるはず日本で、21世紀も5分の1が終わろうとしていると言うのに、今なお学校では法律や学習指導要領に反する行為がされ、教員と生徒を苦しめているのです。教員も生徒も、本来は定時には学校とおさらばして自分のやりたいこと(運動、文化活動、勉強etc.)をする、あるいは何もしない自由を持っているのに(法律・学習指導要領でも保障されているのに)、慣習や校則が法律・学習指導要領を無視して自由を侵害しています。そのような現状を一刻も早く是正しなければなりません。

部活問題解決への動き

もちろん、教員と生徒を日々苦しめている部活問題をなんとか解決すべく動き出している人もいます。Twitterなどでは現職の教員を含めて様々な立場の人が声を上げていますし、部活問題解決の動きをネットからリアルにも広げようという計画も既に走り出しています。

また、学習院大学教授の長沼豊氏は、部活問題の現状を把握して情報を発信し、また現状を改善するために「部活動改革将軍」を名乗り、各都道府県より「部活動守護」(各都道府県における部活動の現状を報告する)を募集しています(詳細は部活動改革のための「守護」 – 長沼豊のページを参照)。記事冒頭で紹介しているツイートの中にも、部活動守護から報告された情報があります。

現状を変えることは楽ではないかもしれませんが、部活問題という負の遺産を後世に引き継ぐような事態は避けねばなりません。どうせなら将来世代には部活問題が解決されて少し生きやすくなった社会を引き渡したいですし、部活問題を解決することは労働問題の解決にもつながってくるのではないかと思います。ブラック部活による洗脳が止まれば、ブラック企業に抵抗する人が増え、労働環境は改善されていくのではないでしょうか。部活問題は、今すぐにでも解決しなければならない問題なのです。

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