残業させる前提で賃金を設定するのはおかしい。残業無しで生活できる賃金を。

日本において長時間労働は問題になっていますが、そもそも根本的に残業代がなくても生活出来るだけの賃金がきちんと支払われているかという問題があります。最低賃金が1000円になっても、1000円×8時間×20日(週休2日、1ヶ月28日と仮定)=16万円で、そこから税金やら年金やら健康保険やらが引かれます。いくらなんでも税引き前月給16万円で生活しろというのはかなりの無茶ぶりと言えるでしょう。まずは残業しなくてもきちんと生活を維持できる給料を支給するのが先決です。

労働効率を上げて給料も上げよう!!

  • 人を雇う以上労働者がきちんと生活できる給料を支給するのが雇用主の義務。長時間労働は過去のものだから給与体系も定時帰宅前提に再構築しないといけない!!
  • 残業すること前提の給与体系は労働評価が歪み、社員の士気と生産性が下がる。ダラダラ長時間労働の温床。害悪。
  • 日本においては残業の常態化が許されない時代が遠からずやってくる。少子高齢化の進展もあり、ひとりひとりの生産性を上げて人数の少なさを補わなければならないのにダラダラ長時間労働が評価されるシステムを継続したら破滅する。さっさと高効率短時間労働を評価するシステムに転換しなければならない。

残業前提の給与体系に歪められた社会

残業前提の給与体系は、もはや害悪制度としか言えないものとなってきています。不必要な残業で時間の浪費が発生し、生産性が下がる。それだけでも十二分に害悪ですが、このシステムは社員の士気を大いに下げるものでもあります。残業が評価され、定時に上がれる効率良い働き方に正当な高い評価がされなければ、せっかくの効率良く働ける優秀な社員はやる気を大いに削がれ、最終的には転職して技術の流出、というお粗末な結末を迎える可能性だってあります。もはや残業している=勤勉の方程式は成り立ちません。

また、残業を強制させられれば、それだけで社員の士気が下がり、効率の低下につながります。ダラダラ長時間働くのは非効率です。それよりは効率よく短時間で仕事をこなして定時に終業し、たっぷり余暇を満喫するほうがずっといいと思います。仕事の効率化で休みを増やせるならガッツリ休んでさらに効率を上げるのです。給与体系も効率的な労働がきちんと評価されるように改めなければなりません。

時間はこの世界に生きる全ての人に平等に与えられるものです。そして「時は金なり」「Time is money」の言葉で表わされるように、時にお金よりも有効で重要な意味を持つ貴重なリソースなのです。生産性の低いダラダラ労働で貴重なリソースを食いつぶしている余裕はありません。そんなことをするから少子高齢化にますます拍車がかかり、経済の衰退にも以下略、士気の低下にも以下略なのです。非効率な残業が前提の給与体系は社会全体に悪影響を与えていると言っても過言ではありません。

効率良く働ける人を評価し、定時に帰れる給与体系と労働システムに!!

もはや長時間労働は過去のものとなりました。時代は効率よく短時間で仕事を片付ける方向に進化しています。そうであるならば、すっかり古くなって錆びついた給与体系と労働システムも、現代向けアップデートを行う必要があります。早急に。効率よく短時間で仕事を片付けられる人をきちんと高く評価し、それを給与に反映する。それだけでも社員はやる気を出して短時間でサクッと仕事を片付ける方向に進化しはじめるはずです。時間の余裕が生まれれば子育ても幾分やりやすくなるでしょう。

給与体系のみならず、労働システムは全般的にアップデートが必要です。未だに日本ではみんな一斉に出勤する所も多いですが、それによって通勤ラッシュが地獄の混雑になるのです。みんなが一斉に作業する必要が無い所なら、さっさと出社時間と退社時間に幅をもたせるべきです。混雑する時間帯を避けて通勤するだけでも社員の疲労は緩和され、効率良く働けるようになるはずです。

日本は少子高齢化が進行し、子育て世代の共働き、介護と仕事の両立を迫られる人はますます増えていきます。長時間労働のスタイルから脱却できなければ、彼らを労働市場から閉め出し、せっかくの労働力をみすみす逃すことになりかねません。効率よく短時間で働くことを良しとする価値観ならば、彼らも労働市場に参戦し、勤労人口が減少する日本において貴重な戦力になります。現在の日本の労働システムは課題が山積していますが、まずは効率よく短時間で仕事を片付けるスタイルへの転換が必要だと思います。そしてそのためには定時に帰る前提の給与体系に改めなければなりません。

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