部活免役心得。高校の部活問題から逃れるために残された選択肢は「通信制高校」と「高卒認定試験」かもしれない。
投稿日:2016年06月19日
最終更新日:
進路選択の自由を最大限に活用すれば、部活問題を回避しながら大学受験資格も高卒の学歴も確保できる。文部科学省のお慈悲だろうか。
- 全日制普通科高校だけが高校ではない。定時制高校や通信制高校もあるし、大学受験資格が欲しい場合は高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験・高認)もある。勉強を継続するための自己管理は大変かもしれないが、それでも選択肢が用意されているのが高校(後期中等教育)の特徴か。部活問題を回避するときにも、これらの選択肢は大いに使える。
- 定時制高校には多様な背景を持つ人が通っているから、おそらく生徒に部活への加入を義務付けるような愚行はしないだろう(要確認)。通信制高校ならば毎日通う必要はないから(時々スクーリングで通うことにはなるが)、地理的な制約をさほど気にせずに選択できる。大学などに進学してきちんと卒業するつもりならば、高等学校卒業程度認定試験で大学の受験資格を確保するという手も(いずれにせよ、大学を受験するならそれに対応するための勉強は必要)。
- ともあれ、全日制普通科高校以外にも選択肢があるのが高校(後期中等教育)。「部活なんざ二度とやりたくねえ!!でもこの辺の高校はみんな部活に入れよ的な空気を放ってるぜこんちくしょう!!」という中学生の皆さんや、「部活やりたくねえ!!でもうちの高校は部活への加入が義務になってるぜファッキン」という高校生の皆さんは、一度真剣に「通信制高校」や「高卒認定試験」などの選択肢を考えてみる価値が有るかもしれない。
高校はある程度自分で選べる。選択の自由をうまく使いこなすことができれば、部活動という地雷原を避けることも出来ないわけではない。
日本において、自分が通う小中学校を本人が選択するのは至難の業です。転校しようと思っても、何らかの特殊事情がなければ引っ越しをするしかありません。「うちの中学校は生徒に対して部活に加入する義務を課してるけど部活やりたくねえ!!」という場合も、引っ越さなければ別の中学校に転校することは不可能といえるでしょう(岩手県みたいに県内全域の中学校で部活に加入する義務を課すようなところもありますが…)。しかし、高校は本人の意志である程度自由に選ぶことが出来ます。選択の自由をうまく使いこなせれば、部活動という地雷原を避けることだって出来ます。
「高校」というとどうしても全日制の普通科高校(いわゆる「普通の高校」)を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、その他にも
- 専門学科の高校
- 定時制高校
- 通信制高校
全日制の高校は部活問題(部活動への加入義務付けなど)を回避する上では地雷といえるところも少なくないですが、定時制高校には多様な背景を持つ人が通っていることもあり、部活動への加入義務付けなどという愚行をやらかすようなところはそうそうないと思われます(志望校の校則は要確認)。通信制高校ともなるとそもそも学校に通う日数自体が少なくなるため、地理的な制約をさほど気にせずに志望校を選定できますし、部活動への加入義務付けなどという愚行をやらかすようなところはほぼ無いといえるでしょう(それでも志望校の校則は要確認)。高等学校卒業程度認定試験であれば、そもそも高校に在学する必要さえなくなるので、部活とは完全に縁を切れます(ただし高等学校卒業程度認定試験に合格しても「高卒」の学歴は得られないので、学歴を気にする場合は定時制・通信制高校を卒業する(「高卒」の学歴を得る)か、大学などに進学して「大卒」の学歴を得る必要があります)。
自分の選択で未来は変えることができる。部活の悩みから己を解放し、自由を得てからじっくり将来のことを考えたっていい。
定時制にせよ通信制にせよ高卒認定試験にせよ、大学進学を考えるのであれば大学受験に対応するための勉強は自分で行う必要があります。通信制高校や高卒認定試験の場合は、そもそも勉強する時間割そのものがないので、完全に自分との戦いになります。しかしそれを差し引いても、部活問題に悩まされずに済む選択肢があることはとても素晴らしいです(本来は全日制高校でも部活問題に悩まされずに済めば一番良いのですが)。中学生であれば中学卒業後の進路として定時制や通信制を選択したり、大学(など)受験+完全に自分で勉強することを前提に高卒認定試験に挑戦するのもありかもしれません。
現役の高校生の場合も、通信制高校であれば現在在籍している高校で取得済みの単位を引き継ぐことは可能ですし、高卒認定試験でも単位修得済みの科目については科目免除を受けることが出来ます。苦痛に耐えることは確かに美徳かもしれませんが、それで己の心身を破壊して病気になったり怪我したりではどうしようもありません。金輪際もう二度と部活をしたくないという考えを持つ中学生や、部活動への加入義務が存在する高校に通っていて部活動を辞めたい高校生の皆さんは、一度真剣に「通信制高校」や「高卒認定試験」などの選択肢を考えてみる価値があるかもしれません。未来は自分の選択で変えることが出来ます。